巨人を担う未来のスターはジャイアンツタウンから、桑田二軍監督「若い選手たちの活躍に期待を」

2024年11月30日(土)20時30分 読売新聞

新ファーム球場での選手たちの活躍に「期待してください」と呼びかける桑田二軍監督(30日)=片岡航希撮影

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 巨人の新ファーム球場「ジャイアンツタウンスタジアム」が来年3月1日、東京都稲城市にオープンする。30日、東京ドームで開かれたファン感謝イベント「ファンフェスタ2024」で概要が発表された。名選手を地域とともに育んだ旧多摩川グラウンドのように、未来のスターを間近で見られる育成拠点が誕生する。

 イベント終盤、大型画面に新球場の映像が映し出された。次代を担う若手選手の決意や、多摩川グラウンドでファンに囲まれる現役時代の長嶋茂雄王貞治の写真も紹介された。

 続いて育成のかじ取りを担う桑田二軍監督が登場。「歴代選手たちが多摩川グラウンドやジャイアンツ球場で練習し、輝かしい記録を作ってきた。来年、この新しい球場で若い選手たちが育って活躍してくれますので、どうぞ期待してください」と呼びかけると、場内のファンは大いに沸いた。

 新ファーム球場は、米大リーグ傘下のマイナーチームの球場なども参考にしたコンパクトな設計で、「選手との近さ」を感じられる工夫が施されている。

 2階席に設けられたコンコースは、場内をぐるりと1周できる設計になっており、どこからでも臨場感たっぷりに野球を楽しめる。ブルペンや室内練習場付近の壁はガラス張りで、2階部分から試合に向けて準備する選手の様子を眺めることができる。

 一、三塁側の「エキサイトシート」は、最も近い席でファウルラインから十数歩と選手に声を掛けられる距離感だ。ジャイアンツ球場(川崎市)とは異なり、新球場には左翼に芝生席、右翼にはカウンター席が整備され、計1000人ほどを収容できる。

 野球の試合やイベントがない日は、近隣住民らが散策できるように、コンコースや内外野のスタンドが一般開放される。飲食店も通年営業する見通しで、客席に座って飲食したり、芝生の外野席でピクニックのように弁当を広げて楽しむこともできる。子供たちがキャッチボールなどを行えるように、サブグラウンドを時間限定で開放することも検討しており、年間を通してにぎわいを創出する。

 ジャイアンツタウンスタジアムが開業する3月1日には、阪神が兵庫県尼崎市に整備する新ファーム球場「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」もオープンし、東西で同時開業記念試合が予定されている。

 ドラフト1位入団の石塚は「常に勝たなければいけないチームを作り続けていく土台となるのがファーム球場。精いっぱいのことをやってアピールしたい」と希望に燃えていた。

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