大谷式後払い契約 ド軍合計1418億円 ぜいたく税対策の“抜け道” エドマンへ5年111億円3分の1後払い
2024年12月1日(日)5時40分 スポーツ報知
ドジャースは29日(日本時間30日)、ワールドシリーズ制覇に貢献したトミー・エドマン外野手(29)と29年まで5年総額7400万ドル(約111億円)で契約延長に合意したと発表した。米ESPN局によると、総額の約3分の1(約37億円)が後払いで、6年目の30年は球団側が選択権を持つ。
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ド軍が後払い契約を積極的に活用し、2年連続世界一へ陣容を整えている。
今オフの同契約はFA左腕スネルに次ぎ2人目。トップクラスの資金力を持つド軍が後払いにする理由は、戦力均衡化を目的に導入されている“ぜいたく税”対策だ。算出の元になる給与総額を低く抑え、他の補強に充てることができる。大谷は平均年俸約101億円だが、ぜいたく税計算上1年あたり30〜45億円を“節約”できたといわれる。
現在のド軍契約選手で、後払い総額は約1406億円。今季開幕前に1年契約で獲得し、現在FAのT・ヘルナンデス外野手にも約12億円の後払いがあり、合計すると1418億円になる。控えの可能性もあるエドマンを111億円で引き留めたのは資金力の表れだ。一部ではこの“抜け道”に規制を求める声もあがりつつある。(MLB担当・西村 國継)