中日移籍が決定的となった中田翔は“お得意様”を失う? 立浪竜再建の目玉の気になる「1.186」という数字

2023年12月3日(日)16時0分 ココカラネクスト

巨人との契約を破棄し、中日入りを決意した中田。立浪監督にも求められての相思相愛の移籍となった。(C)CoCoKARAnext

 指揮官の熱意が届く形となった。12月3日、「中日スポーツ」をはじめとする複数メディアが、巨人から自由契約となっていた中田翔の中日入りが決定的となったと一斉に報じた。

 今季から巨人と3年の長期契約を結んで中田だったが、出場機会を求めて契約を破棄。「とにかく試合に出たい」とスタメン起用してくれる球団を求めたベテランスラッガーを巡っては、ソフトバンクやロッテなど複数球団による争奪戦が伝えられていた。

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 そうしたなかで、中田を射止めたのは立浪和義監督の下で、捲土重来を期する中日だった。球団史上初となる2年連続最下位に沈んだ名門は、4年連続リーグワーストの390得点、本塁打(71本)、打率(.234)のチーム成績はいずれもリーグワーストと得点力不足は深刻。貧打解消が不振脱却のカギとなっており、通算303本塁打の長打力が魅力の中田はまさにうってつけの人材だった。

 当然、期待されるのは、圧倒的なパワーと勝負強さだ。ただ少々気になるデータもある。というのも、中田は直近10年の対中日で、打率.281、16本塁打、45打点、OPS.938と打ちまくっているのだ。23年シーズンだけに絞っても、打率.343、4本塁打、12打点、長打率.771、OPS1.186と量産。チーム防御率がリーグ2位(3.08)という強固な中日投手陣を全く苦にしていなかった。

 これが本拠地となるバンテリンドームとの相性ならば良いのだが、「対中日投手陣」であった結果だとするならば、中田は“お得意様”を失う形となる。今季は出場92試合で、打率.255、15本塁打、37打点と精彩を欠いた34歳だけに、いささか気になるところだ。

 とはいえ、若手打者の多い中日にとって彼の経験値は貴重ではある。レギュラーシーズンの本拠地最終戦後のセレモニーで「今年のドラゴンズへの成績と私への批判、不満。これをしっかり受け止めて、秋から再出発します」と言い放った立浪監督は、中田という“強烈なスパイス”をいかにチームに組み込むのか。レジェンド指揮官の手腕が問われる1年となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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