竜の中田翔誕生で注目集める「ポジションかぶり選手」「1、2番打者」

2023年12月4日(月)11時40分 ココカラネクスト

一塁手としても実績を積み重ねている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 自由契約となっていた元巨人の中田翔内野手が中日に入団することが決まった。

 12月1日から自由契約選手として公示されたことを受け、中日球団は2日に即アタック。年俸3億円前後の2年契約、中田が日本ハム時代に着けていた「背番号6」を提示するなど、誠意を見せ、球界を代表するスラッガーを口説き落とした。

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 チームにとっては念願の補強となる。今季いずれも12球団ワーストだった390得点&71本塁打の打撃力改善に期待がかかる。安定した投手力は知られているとあって、今季飛躍した細川成也、石川昂弥などとのクリーンアップ形成など夢も広がる。

 一方、中田加入によりチームを支えてきた強打者のポジションがかぶることになり、この点も注目されている。

 チームに8年間在籍しているダヤン・ビシエド内野手は中田と同じく一塁手が本職。2018年には首位打者、最多安打のタイトルも獲得など、長年チームの主軸として存在感を示し続けてきた助っ人も今季は3度の二軍落ちを経験と苦しみ、91試合に出場し、打率・244、6本塁打、23打点と期待された結果を残せなかった。

 来季は日本人選手扱いともなるビシエドをめぐっては、新加入の中田とポジションが丸々かぶることになり、このままでいけば、ビシエドが控えに回ることが濃厚。ただ本人も長年チームを支え続けてきたプライドもあると予想されるだけに、この点でどのように立浪監督がモチベーションを落とさせずに起用を成り立たせるかも、注目となりそうだ。

 一方、中田加入により得点力アップが期待される中、「1、2番打者」の存在もクローズアップされそうだ。上位打線がいかに塁を埋めて、クリーンアップにつなげるかが得点力アップの鍵を握るとあって、この点ではリードオフマン候補で今季も最多安打争いをくり広げた岡林勇希、2番打者が想定される村松開人にも、足を絡めた攻撃など含め、より一層の奮起が求められる。

 いずれにせよ、2年連続最下位チームにとっては何よりもの朗報になった中田加入のビッグニュース。チームではほかにも中島宏之、上林誠知を獲得と戦力の上積みを図っているとあって、懸案の打撃改善で来季、台風の目となれるか。近年は歯がゆい思いを抱えてきたドラゴンズファンも明るい気持ちで新年を迎えられそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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