「4番・一塁」に中田翔を擁する中日は上昇気流をつかめるか 注目集める対戦チームと は

2023年12月5日(火)11時26分 ココカラネクスト

東京ドームでは何度も豪快な本塁打を披露してきた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は12月4日、巨人を自由契約となっていた中田翔内野手の獲得を発表した。

 通算3度の打点王を獲得と勝負強さが売りのスラッガーを獲得したことで、決定力不足が課題とされたチームにどんなケミストリーが生まれるのか。早速同僚ナインから歓迎の声が続々と上がるなど、様々な点から期待されている。

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 また今オフ、チームは中田のほかにも中島宏之、上林誠知と他球団で実績を残してきたベテラン選手も獲得。球団史上初、2年連続最下位の屈辱から這い上がるべく、本気度がうかがえる。

 まさに念願の補強だ。今季の中日は、いずれも12球団ワーストの390得点&71本塁打と貧打にあえいだ。勝負強い一発のある打者の獲得は求められたピースとあって、中田の打順は「4番・一塁」が濃厚。名古屋の地も中田獲得の一報に大いに沸いている。

 また2年連続最下位のチームに中田が加わることで上昇気流も期待できそうだ。

 今季の中日が最も星を落としたのはDeNA戦だった。対戦成績8勝16敗1分け。ただシーズン3位に終わったDeNAも、今オフはエース左腕・今永昇太がメジャー挑戦、同じく左腕の石田健大もFA権を行使し他球団に移籍が濃厚となっている。旋風を巻き起こしたトレバー・バウアーもメジャー復帰を目指しているとされるなど、投手陣においては戦力ダウンが危惧されている。チームの持ち味である強力打線は健在だが、今季ほどの差がつくかは未知数といえそうだ。

 また中田の強竜軍団加入で、巨人も一層気を引き締めることになりそうだ。中田がオプトアウトの権利を行使して、自由契約という形になったのも、阿部慎之助新監督が一塁に主砲の岡本和真を起用すると明言したことにあった。この構想により、中田は残留すれば代打稼業が濃厚となったため、スタメンでの出場機会を求めて、自由契約に至った経緯がある。

 退団の際には約2年間在籍した巨人へ感謝の気持ちを示した中田だが、対戦相手となれば、話は別。巨人の本拠地、東京ドームでは何度もアーチをかけている。G投手陣も意地をかけて、中田封じに臨むことになりそうだ。

 ほかにも、今季はセ・リーグ各球団からいずれも貯金を作れておらず、いかに巻返せるかが注目となる。裏を返せば、〝お得意様〟であった中日にチーム強化の兆しが見えてきたことで、セ・リーグ他球団からすれば、新たな対策が求められそうだ。

 台風の目となれるか。立浪和義監督がいかにチームを動かしていくかも含めて、来季の戦いぶりに期待が高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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