MLB移籍を目指す「韓国のイチロー」にシビアな空気 NY局記者がポテンシャルに辛辣見解「偉大なアスリートとは言い難い」

2023年12月5日(火)7時0分 ココカラネクスト

念願のメジャー移籍が確実視されるイ・ジョンフ。その去就に注目が集まっている。(C)Getty Images

 現地時間12月4日、米球界ではテネシー州ナッシュビルで実施されるウインターミーティングが開幕。各球団の首脳陣とスカウト、さらには代理人たちが一堂に会し、複雑な交渉が進んでいく。それに伴い、フリーエージェント(FA)を中心に数多の選手たちの動向が動き始めている。

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 今オフは大谷翔平をはじめ、ブレイク・スネルや山本由伸など大物選手の去就が注目されている。そのなかで小さくない話題を集めるのが、ポスティングでのメジャー移籍が有力視されているイ・ジョンフだ。

 韓国球界の至宝は現在25歳。伸びしろを多分に残すポテンシャルの持ち主であるため、現地時間12月4日とも予測される正式なポスティングが決まれば、複数球団による争奪戦は必至だ。すでにジャイアンツ、ヤンキース、パドレス、メッツなどが関心を寄せていると伝えられ、予想される契約金は「5年5000万ドル(約74億円)」(米専門サイト『MLB Trade Rumors』)にまで膨れ上がっている。

 類まれな野球センスから「韓国のイチロー」とも称される天才肌であり、2022年シーズンには首位打者(.349)と打点王(113)の二冠を達成。リーグMVPも獲得した実績も兼ねているイ・ジョンフ。それだけに注目されるのはもはや必然なのだが、米メディアの間ではシビアな見解を示す識者もいる。

 ニューヨークに拠点を構えるスポーツ専門局『SNY』のジョー・デマージョ記者は、イ・ジョンフが今年7月に左足首の靭帯を損傷した影響で長期離脱をした事実をふまえ、「手術をしたのがどう影響するかだ。さらに22年には少しだけパワーがあるところを発揮したが、おそらくそれも微々たるものだ。良い選手ではあるが、偉大なアスリートとは言い難い」とキッパリ。ニューヨークの2球団からの関心が伝えられる新戦力に辛辣な評価を寄せた。

 もっとも、デマージョ記者はネガティブな点ばかりをクローズアップしているわけではない。イ・ジョンフの通算打率(.339)と通算出塁率(.420)と高く、加えて過去2シーズンの三振率も6%以下という低さを紹介。「イチローに憧れて育った彼は素晴らしい可能性を持っている」と強調した。

 米球界で「剛腕」と言われるスコット・ボラス代理人と契約を締結し、移籍に向けた準備を着々と進めてきたイ・ジョンフは、夢の大型契約を勝ち取れるか。熾烈を極めるであろう争奪戦の行方に注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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