首位発進した“4回転の神”マリニンが宇野昌磨、鍵山優真にリスペクトの言葉「僕にとって本当に大きなインスピレーションだ」

2023年12月8日(金)16時31分 ココカラネクスト

宇野、鍵山の存在は、マリニンにとっても大きな刺激となっているようだ(C)Getty Images

“4回転の神”が2人の競争相手にリスペクトを示している。

 現地12月7日、中国・北京で開幕したフィギュアスケートグランプリ(GP)ファイナルは、その初日に男子シングルのショートプログラム(SP)を実施。今季世界最高の106.90点を叩き出したイリア・マリニン(米国)が首位発進し、2位に106.02点の宇野昌磨(トヨタ自動車)、3位に103.72点の鍵山優真(オリエンタルバイオ/中京大)が続いた。

【動画】「本当に大きなインスピレーションだ」マリニンが宇野昌磨、鍵山優真に敬意を示した会見の様子

 いずれも100点超えをマークしている3人だが、なかでもこの日、圧巻のパフォーマンスを披露したのは、19歳のマリニンだ。冒頭では、SP世界初となる4回転アクセルに成功し、その後も4回転ルッツ−3回転トウループ、トリプルアクセルを華麗に着氷。ノーミスの宇野を僅差で上回り、現地9日のフリースケーティング(FS)へと進んだ。

 これを受け、現地のスポーツテレビ番組『CGTN Sports Scene』は、公式X(旧ツイッター)を更新し、マリニンの会見動画を掲載。そこで米国の新鋭は、ともに上位争いを繰り広げている宇野、鍵山に対して、「彼らと競い合う目標を達成できたのは、僕にとって大きな意味がある。二人は、僕にとって本当に大きなインスピレーションだ」と敬意を示している。

 さらに、「小さい頃から見ていた」と続けると、「北京でのパフォーマンスを見たことがあるかもしれないが、それは僕に対して、最高の選手になるためにプッシュし続けようと思わせてくれた」ともコメント。現在、日本の男子フィギュアスケート界を牽引している宇野、鍵山の存在は、マリニンにとっても大きな刺激となっているようだ。

 ハイレベルな戦いとなっている今大会だが、はたして誰が今季のGPファイナルを制すのか。FSも彼らの滑りから目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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