「ショウヘイには責任がある」敏腕記者も憂う大谷翔平の沈黙 極秘交渉に「どんな人間かを見せるべき」と苛立ち

2023年12月8日(金)16時0分 ココカラネクスト

大谷はオフシーズンに入ってからは全くと言っていいほど公の場に姿を見せていない。(C)Getty Images

 長く続く“沈黙”に、苛立ちを覚える識者が増え始めている。今オフにエンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平の去就だ。

 おそらく史上初と言っても過言ではない二刀流選手のFAというだけあって、23年シーズン中から注目度は高まっていた。そうしたなかで、本人を含めた大谷側は公の場に全くと言っていいほど姿を見せず。現地時間11月2日にFA選手として正式公示されてからも沈黙を貫いている。

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 大谷と契約するネズ・バレロ代理人にとっては、良い条件を引き出し、より集中した環境で話し合いを円滑に進めるための施策なのだろう。彼らは関係を持つ球団関係者に徹底したかん口令を敷き、秘密裏に交渉を行ってきた。

 ゆえに今オフ最大の目玉とされる大谷に関する明確な情報はほとんど表に出ていない。メディアに飛び交うのは、いずれも「仮定」や「予測」ばかりだ。

 こうした閉塞した状況を大物記者は憂う。現地時間12月7日に米YouTubeチャンネル『Foul Territory』にゲスト出演した米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、「ファンは、『ショウヘイが沈黙を守ってることを見守ってやれ』というが、彼には、このスポーツにおいて責任がある。自分をもっと売り込めとまでは言わないが、もっと球界に関わる必要があるんじゃないか」と指摘した。

 日々ありとあらゆる移籍ネタを発信し、情報確度の高さに定評のあるローゼンタール記者。米球界の酸いも甘いも知る敏腕記者だからこそ、表に姿を見せない大谷の姿勢に思うところがある。

「レブロンやカリー(NBAスター)が、自分がどんな人間なのかを見せるようにすべきじゃないか。私はショウヘイが日本という異文化からアメリカに来たことにリスペクトをしている。だが、エンターテイメント業界でもあるんだ。彼は110億ドルの業界にいて、その業界を代表するスターでもあるんだ。並の選手じゃないんだ」

 元来、大谷はプライベートな情報をほとんど公開せず、グラウンド上でのパフォーマンスにフォーカスしてきた。それだけに今オフの沈黙も本人からすれば、当たり前の判断と言える。事実、それを理解する人々は少なくない。ローゼンタール記者が出演した『Foul Territory』のコメント欄には、「オオタニに対して、文句を言っているのはメディアの関係者だけだ」「ジャーナリストとして『商売にならない』と、男らしく認めればいい」と反発の声が相次いでいる。

 沈黙を貫いたがために生じた思わぬ反発。これは「大谷のFA」が秘める価値が求められている証なのかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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