大谷翔平を加えた”24年度版”ドジャース打線を識者が考察!ベッツ&フリーマンら擁する最強軍団での大谷の立ち位置は?

2023年12月11日(月)12時44分 ココカラネクスト

1〜3番にはベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオが並ぶことになりそうだ(C)Getty Images

 結局は本命視されていたチームに決まった。12月9日、エンジェルスからフリーエージェントとなっていた大谷翔平が、ドジャースと10年契約を結んだことが発表された。金額は7億ドル。サッカーのリオネル・メッシをも上回るプロスポーツ史上最高額で、名実ともに世界一のアスリートとなったのだ。

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 大谷の真価が投打の二刀流であるのは言うまでもないが、24年は肘の手術のリハビリにより打者に専念する。それでは、大谷の加わったドジャースはどのような打線を組むのだろうか。

 23年の終盤戦/ポストシーズンにおけるドジャースのオーダーは概ね以下のようだった。

1(二)ムーキー・ベッツ(打率.307/39本塁打/107打点)
2(一)フレディ・フリーマン(.331/29/102)
3(捕)ウィル・スミス(.261/19/76)
4(三)マックス・マンシー(.212/36/105)
5(指)J・D・マルティネス(.271/33/103)
6(右)ジェイソン・ヘイワード(.269/15/40)
7(左)デービッド・ペラルタ(.259/7/55)
    /クリス・テーラー(.237/15/56)
8(中)ジェームス・アウトマン(.248/23/70)
9(遊)ミゲル・ロハス(.236/5/31)

 この中から、5番DHを任されていたマルティネスがFAとなって抜けている。これだけの好成績だったのに再契約をオファーされなかったのは、当然そこに大谷を据えるつもりだったからで、事実そうなった。だが、打順もそのまま5番に入ることはない。エンゼルス時代と同様に、ドジャースでも大谷は2番か3番を打つはずだ。

 昨年は1番をベッツが151試合、2番はフリーマンが161試合打っていた。文字通り不動の1・2番で、デーブ・ロバーツ監督がその並びを崩してまで大谷を2番に入れるかどうかは、現時点ではまだ分からない。ジグザグ打線にするなら右打者のベッツを2番に下げ、1番大谷・3番フリーマンという手もあるが、大谷にしろフリーマンにしろ左腕を全然苦にしないので、そのような小細工をする必要もない。

 アメリカの各メディアは早速大谷を加えたオーダーを予想していて、ベッティングサイトの『ドラフトキングス』のように3番を主張しているところもあるが、『スポーツ・イラストレイテッド』『スポーティング・ニューズ』『CBSスポーツ』など、大多数は大谷を2番だとしている。21年と23年MVPの大谷を、18年MVPのベッツと20年MVPのフリーマンが挟むことになるのだ。

 もっともベッツ、フリーマン、大谷の誰が1〜3番に入ろうとほとんど得点力は変わらない。昨年は全員出塁率4割以上、長打率5割以上の強打者で、ベッツと大谷は俊足、フリーマンはそれほどでもないがベースランニングは非常に上手い。誰をどの打順に置いても機能するのだ。

 ただ、大谷自身の都合を考えたらフリーマンの援護を受けられる2番がいい。エンゼルス時代はマイク・トラウトが故障がちで、彼がいない日は勝負を避けられがちだった。フリーマンの前を打つのであればその心配はない。3番に入る場合、後ろの4番は若干格落ちのスミスやマンシーなので、エンゼルス時代ほどではないにせよ、勝負されるケースは多少少なくなるだろう。その代わりベッツとフリーマンが塁に出ている確率が高いので、打点を稼ぐ機会は増えるはずだ。

 2番・大谷で想定した24年のドジャース打線はこうなる。

1(二)ベッツ
2(指)大谷
3(一)フリーマン
4(捕)スミス
5(三)マンシー
6(右)ヘイワード
7(左)テイラー
8(中)アウトマン
9(遊)ギャビン・ラックス

 基本的にはフリーマン以降が繰り下がるだけだが、9番には故障で23年を全休したラックスが戻ってくる。昨年のエンゼルスは9番打者の出塁率が.297だったが、22年のラックスは.346であり、大谷が走者を置いて打席に立つ機会も増えそうだ。2番にせよ他の打順にせよ、これまでよりずっとやり甲斐のある打席が多くなるのは間違いない。

[文:出野哲也]

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