千賀滉大がメッツ入り 日本人の在籍はメジャー球団最多の15人目に その理由はあの名将がいたから?

2022年12月12日(月)20時50分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 ソフトバンクからFA宣言していた千賀滉大投手がMLBのニューヨーク・メッツと5年総額7500万ドル(約103億円)で契約に合意したと球団公式サイトなどで報じられた。入団が正式に決まれば、日本人では15人目。メジャー30球団では最多となる。2番目に日本人が在籍したメジャー球団は西海岸のシアトル・マリナーズで10人。群を抜いていることが分かる。

 過去にメッツに在籍したのは柏田貴史(1997年)、吉井理人(98〜99年)、野茂英雄(98年)、マック鈴木(99年)、新庄剛志(2001、03年)、小宮山悟(02年)、松井稼頭央(04〜06年)、石井一久(05年)、高津臣吾(05年)、高橋健(09年)、五十嵐亮太(10〜11年)、高橋尚成(10年)、松坂大輔(13〜14年)、青木宣親(17年)。

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 日本人が多い理由はいくつか挙げられるが、知日家のボビー・バレンタイン氏が監督を務めたのも一因だ。

 1995年にロッテで1年間だけ監督を務め、翌96年はメッツ傘下の3A球団の指揮官を経てシーズン途中にMLBの監督に昇格。7シーズンにわたって采配を振るったが、在任中に柏田、吉井、新庄、小宮山の4人を日本から移籍させた。ロッテでバレンタイン監督の通訳を務めた大慈弥功氏が97年から2011年までメッツで環太平洋担当本部長として日本地区でのスカウト活動に尽力した影響も大きいという。

 ただし、1シーズンで退団したのは出戻った新庄を含めて10人。99年に在籍したマック鈴木はマリナーズからトレードされ、ベンチ入りこそしたものの、メジャー出場することなく、わずか1週間でロイヤルズに放出された。

 ニューヨークは野球熱も高いが、伝統を重んじるア・リーグのヤンキースと比較すると1962年創立のメッツは下町的なファンが多い。ふがいないプレーが目立つ場合は辛辣なブーイングが平気で飛ぶとされる。今季は101勝しながら地区優勝できず、プレーオフもワイルドカードシリーズで敗北。ファンを大いに落胆させた。

 そこでチームは補強に本腰を入れた。2021年にオーナーに就任したスティーブ・コーエン氏はFA市場に大金をつぎ込み、前アストロズでサイ・ヤング賞3度のジャスティン・バーランダー投手を獲得。来季も球団に残留する通算201勝のマックス・シャーザー投手と千賀を含めた3人を軸に先発を回していくとみられている。

 特に千賀が操るハイスピードで落差の大きい「お化けフォーク」はメジャーでも大きな武器となるのは確実。契約内容にはトレード拒否権なども含まれているようで、このまま5年間フルに在籍し続ける可能性もある。どこまでメッツで勝ち星を量産できるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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