山本由伸、今永昇太の評価が爆上がりしている理由 背景にある大谷ではない「日本人投手の存在」とは

2023年12月13日(水)17時30分 ココカラネクスト

千賀はルーキーイヤーから高いパファーマンスを示した(C)Getty Images

 まさに青天井だ。ドジャースと大谷翔平が結んだ10年の巨額契約が話題を呼ぶ中、メジャーではほかの日本人投手の去就にも高い注目が集まっている。

 オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す山本由伸をめぐっては、すでにヤンキース、ジャイアンツが面談を行い、このたびドジャースも面談したと複数の米メディアが報じた。今後も複数球団との面談が予定されているという。

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 日本球界では史上初となる3年連続投手4冠、無双状態だった右腕には市場価格もだいぶ高騰している。総額3億ドル(約437億円)と当初の契約規模より、大分跳ね上がっていることも話題を呼んでいる。

 また山本と同じくポスティングシステムを利用してDeNAからメジャー挑戦を目指す左腕、今永昇太も高い注目を集めている。現在、争奪戦にはドジャース、メッツ、レッドソックス、カブスなどが加わっているとMLBネットワークのジョン・モロシ記者は伝えている。年俸は年ベースで2000万ドル(約29億円)にものぼる可能性があるという。

 また今オフの日本人投手の〝人気ぶり〟には、日本人投手の活躍ぶりも大きく寄与しているようだ。

 ソフトバンクから海外FA権を行使、NYメッツに移籍した千賀滉大は今季12勝7敗、防御率2・98、202三振をマーク。落差の大きい「お化けフォーク」を武器に名だたるメジャーリーガーから三振を奪い、メジャーでも話題となった。200奪三振達成は日本人投手としては野茂英雄、ダルビッシュ有松坂大輔に次ぐ4人目の快挙ともなった。1年目で規定投球回到達も野茂、松坂、ダルビッシュ、前田健太に次ぐ5人目の記録となった。

 ルーキーイヤーからチームに貢献、ローテーションの柱として機能したことで現地ファンも好感。SNS上ではファンの間から「日本人投手をもっと獲るべきだ」「山本も獲ろう!」などという声も上がっていた。

 千賀の成功により、日本のエース級の投手は公式球がたとえ替わっても高い順応力、パファーマンスを示せることを証明、相対的に日本人投手の評価が高まっているとされる。

 今季はほかにもトロント・ブルージェイズに在籍する菊池雄星もシーズンを通して先発ローテーションの一角を務め、11勝6敗、防御率3・64とキャリアハイの成績を残し、メジャー5シーズン目で初の規定投球回にも達した。

 これら日本人投手のメジャーでの活躍が、日本人投手の評価の高さを下支えしていることは間違いない。

 果たして両投手は来季どの球団で腕を振ることになるのか。契約の内容含め、まだまだ注目を集め続けそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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