坪井翔と宮田莉朋が意識するのは大谷翔平!? au TOM’Sファン感謝祭は多くの裏話で大盛り上がり

2023年12月24日(日)9時30分 AUTOSPORT web

 12月23日、2023年シーズンのスーパーGT GT500クラスでシリーズチャンピオンに輝いた36号車au TOM’S GR Supraの主要メンバーが出席してのファン交流イベント『au TOM’S ファン感謝祭2023』が開催され、およそ200名のファンで大盛況となった。


 このイベントは、36号車のメインスポンサーを務めるKDDIが主動となり、2022年は東京・銀座にある『GINZA 456 Created by KDDI』で開催された。当時は、コロナ禍で多少の制限が残っていたことに加え、会場のスペースもあり数十人のファンが参加するにとどまったものの、今年は多摩にある『Link Forest』に会場を移し、事前申し込みのなかから抽選に当選約200人のファンが集まった。


 さらに今回は、会場の入口前に今季の36号車とスーパーGTのチャンピオントロフィーが展示され、来場した多くのファンがチャンピオンマシンの前で記念撮影を行っていた。


 この日は、伊藤大輔監督をはじめ、ドライバーの坪井翔と宮田莉朋、さらにauサーキットクイーンの央川かこさん、辻門アネラさんが登場。まず行われた、それぞれが面白かった/印象に残ったシーンを写真とともに振り返るコーナーでは、それぞれ今季のエピソードを披露。なかでも、坪井は2023年1月に飼い始めた犬の写真を公開し、愛犬『おもちちゃん』への溺愛エピソードを披露した。


 それを見た伊藤監督に「最近、スーパースターは犬を飼うのが流行っているの?」と突っ込まれた坪井は、同じ“翔”が名前に入っている大リーガーの大谷翔平を例に挙げ「犬(を飼うタイミング)も僕の方が先なんですよね。『ショー・タイム』というのも、僕の方が先に言っていたんですけど……見事に全部持っていかれましたね」と苦笑い。(※坪井のヘルメットに入っている『Showtime!』エピソード記事はこちら


 坪井はその後の質問コーナーで「5年後の夢について」とファンから聞かれた際には「5年後には大谷翔平超えしているといいなと! それくらい日本のモータースポーツが盛り上がって、契約金も『バンッ!』と上がってくれるようになったら嬉しいなと思います」と、同じプロスポーツ選手として世界の舞台で戦う大谷を意識している様子だった。

『au TOM’S ファン感謝祭2023』に参加した坪井翔


 その質問コーナーでは、基本的にファンからの質問を受け付けるという流れだったが、真っ先に手を挙げたのが壇上の宮田。レースクイーンのふたりに対し「普段、何の美容液を使っていますか?」と質問を投げかける。2024年から海外を拠点にしてFIA F2やELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに臨むことが決まっている宮田は、日本からどの美容液を持っていった方が良いかをリサーチ中の様子。


 ここで央川さんが「コスメデコルテを使っています!」と答えると、宮田も同じものを使用しているようで意気投合。ただ、最後に宮田は「(コスメデコルテは)大谷翔平が(広告の)トップにいるので、皆さんにちょっと拡散してもらって、僕がスポンサーになれるように……ちょっとお願いします」と、ここでも大リーグの大谷を意識する場面が見られた。


 そのほかにも、会場からはさまざまな質問が寄せられ、なかには「お互いのドライバーが好きなところ、すごいなと思うところはどこですか?」という質問に対し、「宮田選手は分析力がすごい」と坪井が答える。


「(宮田選手は)いつもiPadのなかに自分でまとめた情報だったり、過去のレースの振り返りというのを全部持っています。『あのときはこうだったから、こうした方がいいよね』や『こういったシチュエーションだったら、こうした方がいいよ』というものが、今年のGTですごく役立った部分もたくさんありました」


「ただ、それをしっかり準備してきているというところ。ドライバーは(過去のレースについて)何となく記憶で覚えていることはあっても、しっかりと振り返り、目に見える数値で表すことはあまりないです」


「(宮田選手は)それを本当に細かくやっていて、コースウォーク中も動画を見ながら『このコーナーはこうだよね』などを話し合いながら歩いています。そういった“分析をしてそれを活かす”という部分は宮田選手のすごいところですし、これからはそういった時代になってくるのではないかなと思うので、そのあたりは見習いたいと思います」と、宮田とコンビを組んだ一年を振り返った。

『au TOM’S ファン感謝祭2023』に参加した宮田莉朋


 一方の宮田は、国内でのイベントに登場するのは今回が最後。来季から海外に拠点を移すということもあり、最後には集まったファンに向けて、以下のように挨拶した。


「来年、僕はF2、ELMSに参戦し、WEC(世界耐久選手権)のハイパーカーでリザーブドライバーを務めます。ですので、日本に戻る機会はだいぶ少なくなりますが、また戻ってきて、日本のレースに出たときは、ぜひサーキットに来てほしいです」


「F2は、DAZNかF1 TVで観られるので、ぜひテレビの前で応援してほしいですし『現地へ応援に行く!』という方は、ぜひ来てください。世界のレースを観ると、日本との違いも見られると思いますし、ファンの熱さや熱気など、ものすごく楽しめるところもあると思うので、ぜひ僕のレースの方もよろしくお願いします」


 そして伊藤監督は「今年はチャンピオンを獲りましたけど、本当に強いau TOM’Sであり続けたいと思っているので、当然ながら来年はまたチャンピオンを目指して頑張ります。莉朋選手がいなくなるのは寂しいですが、チームとして連覇を目指していくことに変わりないですし、今年学んだことを活かし、またレベルアップしたau TOM’Sを皆さんの前でお見せしたいなと思いますので、来年も引き続き応援をよろしくお願いします!」と挨拶。全員での集合写真撮影後、ファンひとりひとりと交流し、大盛況のうちにファン感謝は幕を閉じた。

『au TOM’S ファン感謝祭2023』に参加したau TOM’S GR Supraのメンバーとファンたち
『au TOM’S ファン感謝祭2023』の会場前に展示されたau TOM’S GR Supraとチャンピオントロフィー
au TOM’S GR Supraのロールバーに貼られた坪井翔と宮田莉朋のステッカー
au TOM’S GR Supraのロールバーに貼られた『世界でイチバン速いGTマシンでーーす』のステッカー


■通信の歴史に驚き。36号車メンバーがKDDIミュージアムを訪問


 イベント前にはLink Forest内にある『KDDIミュージアム』を36号車メンバーが訪問した。このミュージアムには、通信にまつわる歴史が、当時使われていた機材とともに展示されているスペースや、海底の通信ケーブル、衛星を使用しての通信技術の歴史の紹介に加え、モールス信号の機械や体験コーナーなども設けられている。


 特に携帯電話の歴史に触れるコーナーでは、2.6kgもする肩掛け式の携帯電話(ショルダーフォン)から、歴代のスマートフォンやガラパゴス携帯(ガラケー)がズラリと並んでいるスペースもあり、当時使っていたモデルを見つけながら、それぞれが盛り上がっている様子だった。

“ショルダーフォン”を肩に掛ける宮田莉朋
KDDIミュージアムの展示を見学する坪井翔


 なかでも伊藤監督は海底ケーブルの技術や歴史について感心した様子をみせた。「当たり前に衛星の通信があるという感じだったので、(海底ケーブルなど)有線で我々の通信が成り立っているんだなということを知って、感激しました」と振り返り、坪井と宮田は通信技術の進化スピードに驚いていた様子だった。


 また、auサーキットクイーンのふたりも終始見学を楽しんでおり、「楽しかったです。携帯とか、いつも当たり前のように普通に使っていましたけど『こんな歴史があるんだ!』と初めて知りました。これからは当たり前と思わず『電波に感謝』と思いながら携帯電話を使っていこうと思います」と辻門さん。


 一方の央川さんは「私は小学生のときから携帯電話を使っていて、それが2001年くらいだったんですけど、懐かしいという思いがありつつ『その分、私も年を取っちゃったんだ』ということが……ちょっと悲しくなりました(苦笑)。でも、いろいろと振り返ることができてすごく楽しかったです。昔の人は、伝言板に書いて待ち合わせをしていたということもしることができて『今の時代だったら一生会えない人がいそう!』と思いました。改めて、電波と携帯電話のありがたさを感じました」とコメントしていた。

“ショルダーフォン”を肩に掛けポーズする央川かこさん
KDDIミュージアムでモールス信号を体験する宮田莉朋
KDDIミュージアムを訪問した辻門アネラさん、宮田莉朋、伊藤大輔監督、坪井翔、央川かこさん

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