“怪物“にも揺るがぬ自信 タパレス陣営が井上尚弥撃破を強調する理由「ドネアのようなカウンターで一気に崩す」

2023年12月26日(火)16時11分 ココカラネクスト

前人未到の井上撃破を語るタパレス。その自信を深める理由とは。(C)Lemino/SECOND CAREER

 下馬評は「不利」と言っていい。それでもチャンピオンとして“怪物”と対峙するマーロン・タパレス(フィリピン)は、並々ならぬ自信を口にする。

 12月26日に東京・有明アリーナで行われるボクシングの世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦で、WBA&IBF同級王者のタパレスはWBC&WBO世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)と対戦する。

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 今年4月にムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を判定決着の末に撃破。持ち前のタフさで、井上との決戦に挑む権利を得た。プロキャリア40戦(37勝3敗19KO)をかけて着実にスターダムを上がってきた31歳は米ボクシング老舗専門誌『The Ring』の取材で「何も新しいことはない。自分はいつだってアンダードッグ(かませ犬)だった」とクレバーに語った。

「26日は俺が必ず勝つ」

 そう豪語するベテランは、25日に行われた前日計量は55.0キロで一発クリアし、井上とのフェイスオフでは余裕の笑みを浮かべ、順調な調整ぶりを感じさせた。

 16歳でプロデビューを飾って以来、紆余曲折を経て、ようやくたどり着いたメガマッチの絶好機だ。意気込みを強めるタパレスには“参謀役”も太鼓判を押す。マネージメントを務めるプロモーターのショーン・ギボンズ氏は『The Ring』で「今のタパレスはとてもシャープでキレがある」と同陣営が自信を深める理由を論じている。

「イノウエのオフェンスはディフェンスであり、非常にオープンだ。彼には爆発力があり、本当にいいパワーを持っている。だからこそ、この試合の鍵は、マーロンがアフマダリエフ戦のように最初の4ラウンドを支配し、ジャブで裏を突き、ノニト・ドネアのようなカウンターで一気に崩すことだ」

 すでにルイス・ネリ(メキシコ)などが井上戦の実現を公の場で明言。一部メディアではタパレス戦後の展望が語られてもいる。そうした風潮にギボンズ氏は「彼らはイノウエの次の試合を計画している。しかし、まずは目の前のことを心配したほうがいい」と警告した。

 井上を破れば、世界の度肝を抜く大番狂わせとなる。果たして、31歳のベテランは歴史的なアップセットを巻き起こせるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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