吉田正尚の新シーズンに海外メディアは期待と慎重な意見「足跡を残せるかは彼次第だ」

2022年12月31日(土)16時40分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 2023年シーズン、新たにレッドソックスの一員としてプレーする吉田正尚は、話題となった大型契約が表すように、これまでの日本人野手の移籍と比べても、その前評判は極めて高い。NPBでの7シーズンで通算133本塁打を放った長打力、さらに三振の少なさや、出塁率の高さも大きな特徴として米国内に伝わっており、新天地での活躍をイメージするファン、関係者の声も少なくない。

 その一方で、海外メディアでは日本人スラッガーに向けられる視線には、現実的な見方があることも報じている。

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 カナダの野球サイト『Passion MLB』では、今オフのレッドソックスの動向を踏まえながら「フリーエージェント市場で大物を失ったレッドソックスは、この日本人選手の活躍を望んでいる」と記しており、その上で「ザンダー・ボガーツとJ・D・マルティネスの離脱をヨシダが埋め合わせると考えるのは、大きなプレッシャーをかけることになる」として新戦力への印象を述べた。

 また「マサタカ・ヨシダは29歳で、過去7シーズン、オリックスのユニフォームを着て活躍した。日本では、我慢強く、力のある選手と思われてきており、レッドソックスの幹部は今後、同じ資質を北米で発揮してもらいたいと考えている」としながらも、「オリックスでの印象的な数字(打率・327、本塁打133本)にもかかわらず、ヨシダは自分がメジャーリーグベースボールに属していることを証明しなければならない」と指摘。

 その上で「何人かの評論家は、レッドソックスが彼をボストンに連れてくるために多大な努力とお金を費やしていることに眉をひそめている。メジャーに足跡を残せるかどうかは彼次第だ」と巨額契約への反応も交え、今後への見込みを綴っている。

 それでも、その打棒には大きな関心が寄せられていることも確かだ。「体格も大きく、堂々としている選手たちが居並ぶメジャーでは、身長170センチのヨシダは典型的な長距離打者ではないものの、下半身の強さと効果的な体重移動で力強くボールを打つことが出来る」と打撃内容に言及。

 さらに同メディアは「レッドソックスファンはヨシダとカイル・シュワーバーに類似点を見出している」として、同球団在籍歴を持つ2022年のタイトルホルダーと重ね合わせ、「和製大砲」への期待を示した。

 さまざまな意見が寄せられてきており、苦難にも直面するであろう新天地での挑戦。だが、吉田正尚のルーキーシーズンへの注目度が、今後もさらに高まり続けていくことは間違いないだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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