ジオラマ作家のアラーキー「情景師」という肩書に込めた思い「感情を想起させるのが僕のひとつの役目」

2024年1月14日(日)6時50分 TOKYO FM+

日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
今回のゲストは、ジオラマ作家の情景師アラーキーさん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

(左から)アラーキーさん、パーソナリティのチャンカワイ


◆「情景師」には壮大な思いが込められている?
アラーキー:一般的にはジオラマ作家とカテゴライズされているなかで、(自分がやっていることは)ちょっとニュアンスが違うなと思って、(情景師という)独自に作ったカテゴリーの言葉なんですね。
ジオラマは明治時代ぐらいに日本に入ってきたんですけど、ジオラマという言葉を日本語にうまく訳そうとした人が、情景という素敵な言葉を選んでくれたんですね。
本来であれば「ミニチュア」なので、「極小」であるとか「極小世界」などの表現になりますよね。この情景という言葉の意味は、あるものを見たときに心に沸き上がる感情という意味なんですね。
つまり、僕のジオラマ作品を見て「懐かしいな」「素敵だな」とか、「昔、こういうところに行ったな」とか、そういった感情を想起させるのが僕のひとつの役目だなと思って。ミニチュアを作る立場というよりも、それを提供することでみんなが喜んでくれたり、幸せになってくれたらいいなと、そんな壮大な思いを込めて情景師と名乗らせていただいております。

(左から)パーソナリティのチャンカワイ、アラーキーさん


◆「情景師」のルーツは城巡りにあり?
アラーキー:子どもの頃、熊本に住んでいたときに、立派な熊本城を見てものすごく感銘を受けたんですね。それからお城が大好きになりまして、日本全国の城巡りをするようになったんです。お城がある街道沿いや古い宿場町、城下町なんかに行くと、美味しいものがあるわけですよね。
チャンカワイ:確かに!
アラーキー:そうすると、このお店は江戸時代からやっていて創業何百年なんですとかいう話を聞いていると、今までは江戸からある単なる古い建物だっていう認識から、この建物には実際に人が住んでいた、本当にそういう時代があったんだっていう感じに、リアルなものとして繋がっていくわけですね。
やっぱり物って、必ず人が作っているもの、関わっているものですから、人に触れあうと歴史の深みもさらに知ることができるし、その人それぞれに背景があるので、僕がジオラマを作ろうと思ったときに、単に表面的なものを再現するのではなくて、本当に人が住んでいた設定でひとつの映画を作っているようにジオラマを作っていくと、よりリアリティが増してくるんですよね。
この続きはポッドキャストでどうぞ!
<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55〜15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/

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