【共通テスト2024】数学2の分析…東進・河合塾・データネット・代ゼミ速報まとめ

2024年1月15日(月)8時46分 リセマム

共通テスト2024速報

写真を拡大

2024年1月14日、2024年度(令和6年度)大学入学共通テスト(旧センター試験、以下、共通テスト)2日目の数学2(数学II/数学II・数学B)について、東進、河合塾、データネット(ベネッセ・駿台)、代ゼミより提供を受け「科目別分析コメント」を紹介する。

数学II
東進
 第1問〔1〕は、指数関数・対数関数からの出題である。等式・不等式の表すグラフや領域を考察する問題である。〔2〕は、方程式・式と証明からの出題である。整式の除法を題材とした問題であり、論理に関する習熟度も問われる。第2問は、微分・積分の融合問題である。主に定積分で表された関数、面積を題材としている。初歩的な計算のみで解答に至る部分もあるが、関数の対称性や微積分に関する十分な理解を問われる設問も多い。第3問は、三角関数からの出題である。三角関数を含む方程式の解に関する考察で、加法定理を用いた誘導が丁寧に与えられている。第4問は、図形と方程式からの出題である。2つの円に共通する接線に関する考察であるが、点と直線の距離に関する定理が与えられ、また、誘導も細かく与えられている。

データネット
 第1問〔1〕では、対数関数のグラフや領域を選択させる問題が出題された。第2問の微分法・積分法に 関する問題に関しては、計算はそれほど必要としない、選択肢から選ぶ問題が多く出題された。第4問で は、問題文で点と直線の距離の公式が与えられていたことが目新しい。難易は昨年並。

数学II・数学B
東進
 必答問題が2題、選択問題3題から2題の選択、合計4題を解答する形式は、前年度と同様である。必答問題は、論理の流れを問う設問が多く、特に数学が苦手な受験生は苦戦したと思われる。選択問題は、ベクトルは標準的な内容であったが、数列は見慣れない形の漸化式を考察する問題であったため、よって全体としては昨年よりも厳しいセットであろう。会話文は少なく、過去のセンター試験の形式に近いものになっている。
 第1問〔1〕は、指数関数・対数関数からの出題である。等式・不等式の表すグラフや領域を考察する問題である。〔2〕は、方程式・式と証明からの出題である。整式の除法を題材とした問題であり、論理に関する習熟度も問われる。第2問は、微分・積分の融合問題である。主に定積分で表された関数,面積を題材としている。初歩的な計算のみで解答に至る部分もあるが、関数の対称性や微積分に関する十分な理解を問われる設問も多い。第3問は、確率分布と統計的な推測からの出題である。晴れの日曜日がどれだけあるのかを分析する問題である。標準偏差や信頼区間の計算や、特定の状態の出現頻度などが問われている。第4問は、数列からの出題で、漸化式を扱う。初めは基本的な漸化式を考えるが、後半は見慣れない形の漸化式について考察し、問われる内容も目新しいので、戸惑う受験生も多かったと思われる。第5問は、空間ベクトルからの出題で、直線上の動点と定点、および2つの動点の距離が最小となる状態を調べる問題であり、標準的な内容である。

河合塾
 大問数は5題。第1・2問は数学IIの分野で必答問題、第3〜5問は数学Bの分野で2題を選択する形式であり、昨年と同様であった。昨年と比較すると文章量がやや減少したが、数式の意味を理解したり、論理的に考えたりする設問が多かった。第1問[2]では、現行課程では初めてとなる整式の除法についての問題が出題された。第3問の確率分布と統計的な推測の分野を除いては、日常生活を題材とする大問が出題されなかった。
 第1問[1]は対数関数のグラフ、対数で表された方程式・不等式のグラフや領域を考える問題であった。第2問は微分法・積分法に関する問題であり、微分と積分の関係から関数のグラフの特徴を考えていく必要があった。抽象的な計算が多く、解答群から正しいものを選ぶのに苦労した受験生が多かったと思われる。第4問の数列は、計算量は多くないが、最後の設問を解くために、前半の設問での結果をよく吟味して解き進めていく必要があった。第5問のベクトルは会話文により、解き方の方針が示されており、考えやすかったであろう。

データネット
 第1問〔2〕は、「式と証明・複素数と方程式」からの出題で、条件から何が導かれるか、論証の正確な 理解に関する目新しい設問があった。第2問「微分法・積分法」は、定積分と面積に関する本質的な理解が問われ、後半は抽象的な設問が続くため、取り組みにくかったであろう。昨年よりやや難化。

代ゼミ
 第1問〔2〕の今までに出題されていない「いろいろな式」単元からの出題や、適切な図を選ぶ問題が多く出題されるなど、今までと異なる出題傾向であった。全般に計算量は多くない反面、本質的な理解をしていなければ歯が立たない設問も多い。理解の深さによって難易度が大きく変わる出題であった。

 今後、各予備校のWebサイト上で情報が追加修正されることもある。

 リセマムで公開している問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。

<1日目>
>>4予備校の【地理歴史・公民の問題分析】はこちら
>>4予備校の【国語の問題分析】はこちら
>>4予備校の【英語の問題分析】はこちら
>>1日目の【難易度分析】はこちら
>>1日目の試験【問題・解答】はこちら



<2日目>
>>4予備校の【理科1の問題分析】はこちら
>>4予備校の【数学1の問題分析】はこちら
>>4予備校の【理科2の問題分析】はこちら
>>2日目の【難易度分析】はこちら
>>2日目の【問題・解答】はこちら



大学入学共通テスト2024 特集

大学受験2024 特集

リセマム

「数学」をもっと詳しく

「数学」のニュース

「数学」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ