「佐藤さんはまだ好かれていません」 新人飼育員とペンギンたちの関係描いた広告が切なすぎて応援不可避

2022年1月24日(月)20時0分 Jタウンネット

電車に乗ると、壁や天井に掲示されている色々な広告が目に入る。中には、テキストやデザインが面白くてつい目に留まってしまうものもあるだろう。

いまツイッター上でユニークだと話題になっているのは、ある水族館の電車内広告だ。

こちらは、ツイッターユーザーの@busters385さんが2022年1月17日に投稿した、すみだ水族館(東京都墨田区)の広告の写真。

「すみだペンギン相関図2022」と題された広告には、4匹のペンギンと一人の飼育員の顔写真が並べられている。そしてその隣には

「新人飼育スタッフ佐藤さんは『きりこ』と『あずま』と『ちょうちん』と『おもち』からまだ好かれていません」

の文字が。水族館の内情を伝える広告というだけでも個性的だが、主役である動物ではなく飼育員にスポットを当てている点もさらにユニークだ。

なにより、ペンギンたちから「なんかイヤ」「おしりをつつく」「キレる」「目が合うだけでキレる」なんて辛辣な対応をされながらも、「みんなのことが好き」だという「佐藤さん」の明るい笑顔が涙を誘う......。

「佐藤くんの頑張りがチャーミングだった」

投稿者である@busters385さんによると、話題の広告は18日の21時ごろ、都営新宿線の電車内で撮影したもの。

「ただペンギンをみて『可愛い』と思うだけでなく、ストーリーが面白いドラマを見るような、もう一段深い見方ができ、共感や応援を呼ぶことができる素晴らしい広告だと感じました」(@busters385さん)

@busters385さんは広告を見て、同館に行きたくなり、また「水族館を楽しむ新しい視点をいただいた気分です」とのこと。

Jタウンネット記者はそんな広告が生まれたワケを、すみだ水族館広報担当の大橋諒さんに聞いた。

大橋さんによると、「ペンギン相関図2022」の広告は、10日から都営新宿線・都営浅草線・東京メトロ半蔵門線・東横線で、12日からは東京メトロ日比谷線でも掲示を開始した。

「すみだペンギン相関図」自体は、ペンギンたちの個性豊かな関係性・特徴や、飼育スタッフとペンギンの関係性を描くシリーズで、2019年に第1弾を発表して以来、毎年リニューアルしているという。注目を集めた車内広告は、「すみだペンギン相関図」の3回目のリニューアルをお知らせするためのもの。

2022年版では49羽のペンギンと12人のスタッフの関係が図示されている。注目を集めたのはその一部をピックアップしたもので、「佐藤さん」と4羽のペンギンの関係を社内広告として特に取り上げた理由については、

「新人飼育スタッフの佐藤くんの頑張りがチャーミングだったため、特に知っていただきたく、この関係性を交通広告でも採用させていただきました」

とのこと。たしかに、佐藤さんにはちょっと申し訳ないが、思わず目を留めてしまうデザインに仕上がっているのは間違いないだろう。

広告を見たツイッターユーザーからは、こんな声が寄せられている。

「物凄いセンスのある広告ですね。これ忘れませんよ...」
「がんばれ佐藤さん!w」
「まだ好かれてない飼育員さんを応援しに行くのも楽しそうだ」

こうした反響に対し、大橋さんは、

「見ていただきありがとうございます。佐藤さんやペンギンたちの成長を一緒に見守っていただけると嬉しいです」

とコメントしている。彼らの関係をもっと知りたい人は、すみだ水族館に足を運んでみてほしい。

Jタウンネット

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