370年前の絵に「ナイキのシューズ」が描かれていた!? タイムトべルの証拠か

2024年1月25日(木)12時0分 tocana

 370年前の少年が履いていたシューズはナイキだった——。この少年はタイムトラベラーから貰った靴を履いていたのか。あるいはこの少年自身がタイムトラベラーなのか?


■370年前の“ナイキシューズ”か?


 SNSの普及によって“自称タイムトラベラー”を名乗る者が次々と登場しているが、その話を人々に納得させるにはまずは写真なり現物なりの決定的な“物証”が必要だ。そのような“物証”は場合によっては一般の人々によって偶然に発見されたりもする。


 英紙「Daily Star」によると、ロンドンの観光スポットでもある有名美術館「ナショナル・ギャラリー(The National Gallery)」で母親のフィオナ・フォスケットさん(57歳)とその娘のホリーさん(23歳)が親子仲睦まじく絵画を観賞していたのだが、ある絵画の前でフィオナさんが立ち止まったという。


 その絵画は17世紀のオランダの画家、フェルディナント・ボル(1616-1680)が8歳の少年を描いた1652年の絵であった。


「ちょっと待って、彼は何を履いているの?」とフィオナさんは娘に疑問を投げかけた。


 肖像画の少年は黒いジャケットとパンツにマントを羽織り、フリル袖の白いシャツを着ており、足元は黄土色の長靴下と黒い靴で固めている。その靴をよく見てみると、ナイキのマークがくっきりと描かれているのである。もちろん372年前にナイキのシューズがあったはずはない。ちなみにナイキブランドの設立は1964年である。


 母娘はこの少年は歴史上初めてのナイキのシューズを履いた人物であるに違いないと感じたという。とすれば彼は実タイムトラベラーなのだろうか。絵の中の少年は、画家の妻のはとこであるフレデリック・スライスケンである可能性が高いということだ。


 この母娘の“発見”はちょっとした話題になり、この絵画の実物を確認しに来館する人々もあらわれはじめたという。


 ナショナル・ギャラリーの広報担当者は、話題になることは嬉しいものの、憶測に加担することは拒否している。


「この写真が訪問者に好評だったことを嬉しく思います。 肖像画に写っている8歳の少年の靴をよく見て、より“現代的な”ディテールを見つけることができるかどうかを確認してほしいとツイートしたところ、フォロワーの反響が大きかったです」(広報担当者)


 はたして17世紀にナイキのシューズが時空を超えて紛れ込んだのか。あるいは未来に旅した少年がナイキのシューズを手に入れて戻ってきたのか。ロンドンを訪れた際には美術館へと確認しに行ってみても一興だろう。


■1937年の絵画に“iPhone”


 アンティーク美術品の中に現代の物体が発見されたのはこれが初めてではない。今月初め、美術愛好家が約90年前の絵画の中に“iPhone”らしきものを発見した。


 ウンベルト・ロマーノ(1906-1982)は、アップルのスマートフォンの初版が発売される70年前の1937年に『Mr Pynchon And The Settling Of Springfield(ピンチョン氏とスプリングフィールドの交易)』を描いた。


 絵に描かれている人物の1人に、きわめて現代的なテクノロジー製品のように見えるものを手にして直視している男性が“発見”されたのだ。はたしてこれは“iPhone”なのか。


 多くの人がこのスマホのような物体が何であるかを推測しようとしており、ナイフや手鏡ではないかと示唆する人もいるようだ。


 ロマーノは携帯電話さえなかった1982年に亡くなっているので、当然ながらスマホの存在を知っているはずはない。とすればそこには時空の超越やタイムトラベルが関係しているのだろうか。今後もこうしたタイムトラベルを暗示する“物証”に着目していきたい。


参考:「Daily Star」、「Daily Star」ほか

tocana

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