インドネシアの三輪タクシーを運転手さんに代わって運転してみた!!

2024年1月31日(水)9時0分 ロケットニュース24

インドネシアの昔ながらの三輪タクシーこと「Bajay(バジャイ)」。バイクを元に作られたタクシーで、名前の通り車輪が3つあるのが特徴だ。

僕の街・マランではこんなのなかったが、中部ジャワで見つけてしまった。画面越しだけでしか見たことなかったが、ついにこの目で見ることができるとは。

乗ってみたい、いや、運転してみたい。許可をとれば運転させてもらえるはず、どうしても運転してみたい

というわけで、今回はこの三輪タクシーについて語ってくよ。

・三輪タクシー
インドネシアのどこにでもある公共交通手段。種類も数も多いので、インドネシアの公共交通機関の割合でずば抜けて1番多いだろう(僕調べ)

タクシーと言っても色んな種類があって、普通のタクシーバイクタクシーべチャック(バイクや自転車の前に客席をつけたタクシー)、ミニバンタクシーなどなど、種類が鬼ほどある

都会では「Gojek」や「Grab」などのライドシェアサービスがよく使われ、田舎の方では、べチャックやバイクタクシーがよく使われる。

そんで、今回紹介する三輪タクシーこと「Bajay(バジャイ)」は冒頭で書いた通り、バイクを元に作られたタクシーで、ちゃんとボディーが作られており他のバイクタクシーと比べたら比較的安全なタクシーである。

「Bajay(バジャイ)」は実はインドのバイクメーカーの名前である。「Bemo(ベモ)」とも呼ばれている。

ひと昔前はイタリア製のバイクで有名な「Vespa(ベスパ)」のエンジンを使っていたが、今はどうだろうか。

・ちょっとクセあり
さてさて、今回乗っていくのはこの黄色い「バジャイ」。自分がよくテレビで見るのは赤いバジャイだけど、ここは黄色なんだな。

丸みをおびた四角で、前輪がちょこんと出っ張っている。ダイハツ・ミゼットみたい。正直いうと可愛い。調べてみるとこれは「TVS」社が作る「TVS King Kargo Passenger」という車だ。

運転手さんは前の席、お客さんは後ろの席に座る。定員はおそらく(運転手さん入れて)3人だが、無理やりだったら4人ぐらいは入れそう。

前の窓は結構デカくて前方が後ろの席からでもよく見える。左右にビニールがあって、雨の日はこれで塞ぐ。ていうか車内キレイダナー、ちゃんと手入れされているんだなぁー

でも、乗るだけじゃぁ面白くない。僕はこれを運転したいんだ、自分の手でこのバジャイとやらを操作したい。ここは勇気を振り絞って

「おじさん、試しにこれ運転してみたいんだけど、ダメかな?」

おじさん「良いよ。今やる?」

——うおおお、やったあああ!! まさかこんな気軽に運転させてくれるとは!!

というわけでロールチェンジ。僕が運転手に、おじさんがカメラマンに。

意外と似合うな僕。

コクピットはこんな感じ、ものすごく簡素。マニュアルトランスミッションで4スピード+1リターン、シフターは普通のバイクで見られるペダルシフトではなくグリップシフターである。

左のグリップをクラッチごと回してギアを変更する。昔のベスパにあったシフターだ。ちなみにブレーキは足の方にある。

ペダルシフトで育ってきたので、このグリップシフトはすごい癖ある。幸い自分は昔いとこのベスパに乗ったことがあるので難なく運転できた。

いやーしかし楽しいなぁ、ちょっと操作が重いけど。

ちなみにこの車はキャブレター車で、時にはこのドでかいレバーを引いてキャブレターのチョークの操作をする。これ初めて見たときハンドブレーキかと思ったよ。

・まとめ

いやー楽しかったよー。こんな体験なんてめったにない、勇気を振り絞った甲斐があったよ。

ちなみに昔は2ストのエンジンを使っていたからエンジン音がうるさかったが、このTVSは4ストを使っていてエンジン音も結構しずか。形は変わらないが、技術が進歩しているのがうかがえる。

目的地について、運賃はいくらか聞くとおじさんは「好きな金額で払ってください」とだけ言った。

それでいいのと思いつつ適度な金額が分からないので、とりあえずオンラインバイクタクシーの金額で払ってみた。皆もそうしようね(オンラインバイクタクシーは大体数千ルピア高いのだ、僕調べ)。

何事もやってみるもんだなぁ、Sampai Jumpa Lagi!

執筆:アキル
Photo:RocketNews24

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