ボリューム満点!「かめーかめー攻撃」に思わずほっこり? 日本本土とはちょっぴり違う「沖縄食堂」

2024年2月5日(月)21時50分 All About

沖縄の家庭で出されるような料理が楽しめる「沖縄食堂」。バラエティー豊か、ボリューム満点のメニューが特徴で、病みつきになること間違いなし! 沖縄の人も愛する沖縄食堂について、現地在住の筆者がご紹介します。

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ほっこり、心温まる沖縄の家庭料理を食べたくなったら「沖縄食堂」に行ってみてはいかが? ボリュームたっぷりのメニューと店員さんの「かめ—かめー攻撃」にきっと満足するはず。日本本土の食堂とはちょっぴり違う“沖縄の食堂”についてご紹介します。

沖縄食堂とは


沖縄食堂とは、言葉の通り沖縄にある食堂のこと。沖縄の家庭で出されるような料理が食べられるのですが、昼はランチ、夜はビールや泡盛で晩酌できる店もあり、24時間営業の食堂もあります。
沖縄の人にとってはとても身近な存在である沖縄食堂ですが、メニューがたくさんある店が多いのも特徴のひとつ。店内の壁を見ると、ズラリとメニュー名が並んでいて驚きます。そのため、お気に入りを1軒見つければ、毎日通っても飽きが来ない! 地元民なら、ひとつは好きな食堂を持っているハズなので、オススメを聞いてみるのも楽しいですよ。

沖縄食堂らしさを演出? 発券機とアイスティー


沖縄食堂に入店したら、まずは発券機があるかどうか確認してください。沖縄の食堂ではオーダーは発券機を利用するところがあります。そうでない場合は、普通にオーダーして大丈夫です。
次に、お冷やなどは自分で注ぐ店が多いです。また、沖縄食堂では、お茶ではなく“紅茶”を提供しているところも多く、「アイスティー」と書かれたやかんなどが置かれているので、自由に飲んでください。
アイスティーは、レモンティーやストレートティーなど店によっても違いますが、砂糖たっぷりの甘い紅茶であることがほとんどです。実はこのアイスティー、コンビニでも購入できます。有名食堂の名を冠したアイスティーが販売されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

沖縄食堂のメニューはボリューム満点!


沖縄食堂のメジャーなメニューは、チャンプルー類をはじめとした沖縄料理ですが、その他にもとんかつやステーキ、カレー、丼ものなど、日本本土の食堂にあるようなメニューもあります。
しかし、どこの食堂にも共通して言えるのは、“ボリューム”があるということ。ガタイの良い男性が、漫画にしか出てこないような超山盛り白飯を食べている光景もよく見かけます。メニューの汁物として沖縄そばが選べるところもありますし、セットのご飯をカレーにできるという店も。また、おまけ的な小皿の一品ものやちょっとしたデザートなどが、いろいろついてくることも多いです。
沖縄には「かめーかめー攻撃」という言葉があります。「かめー」とは「食べなさい」という沖縄の言葉なのですが、沖縄のお母さんやおばぁが、「かめーかめー」といって、ご飯をたくさん出してくることを表しています。
この「かめーかめー攻撃」は家ではもちろん、食堂でも。「大盛にしなくていいよ〜」と言っても、「なんで、大丈夫よ、かめー」と返されることもあります。そんなときは、沖縄の人と同じく、深い愛情だと受け取って食べられる分だけ食べましょう。残してしまいそうなら、持ち帰れることもあります。

みんな大好きAランチ、Bランチ、Cランチ?


沖縄食堂お決まりのメニューとして、Aランチ、Bランチ、Cランチ(AとCしかない場合も)というメニューがあります。CからAになるにつれ値段が上がり、品数も増えます。何が入っていなければいけないという決まりはありませんが、ワンプレートに揚げ物を中心としたメニューがいろいろ入っていて楽しい!
また、“ランチ”とメニュー名に入っていますが、時間を問わず食べられます。バラエティーに富みボリュームも満点の沖縄らしいメニューですので、初めて沖縄の食堂を訪れるなら、まずオーダーしてみてくださいね。

オーダー時に注意が必要なメニュー

次に、オーダーするときに注意が必要なメニューをご紹介しておきます。まず、「みそ汁」というメニュー。これは、かなり大きな具だくさんのみそ汁をおかずとしていただくもので、白飯も小鉢もついてきます。みそ汁をオーダーして定食もオーダーすると大変なことになりますので、ご注意を。
ちなみに、一品メニューを頼んだとしても、白飯や小鉢、汁物がついてくることもあります。判断しかねるときは、オーダー時に確認を。
次に「ちゃんぽん」というメニュー。これは麺のちゃんぽんではなく、ちゃんぽんのような具材をご飯にのせた丼ものです。こちらもちゃんぽんと白飯をオーダーすることのないようにご注意くださいね。
それから、「すきやき」というメニューがある場合。これも日本本土のすきやきではなく、肉と野菜と豆腐などを出汁で煮込んだものになっています。ほかに「とんかつ」は、かなり薄いのが沖縄スタイル。こちらは、ウスターソースでいただきます。
今回は、沖縄人が愛してやまない沖縄食堂について紹介しました。一度ハマるとそのメニューの多さからもなかなか抜け出せない、沖縄食堂の深〜い世界。ぜひ、あなたも味わってみてください!

稲嶺 恭子プロフィール

大手出版社で情報誌編集に携わり、退社後シンガポールへ。現地日本人向け情報誌編集部を経て、帰国後は沖縄へ移住。シンガポール、沖縄での経験を生かして、2007年よりフリーランスの編集&ライターとして、主にアジアと沖縄をテーマとしたガイドブック・雑誌・書籍・ウエブ媒体などで活躍中。All About シンガポール・沖縄ガイド。
(文:稲嶺 恭子(ライター/エディター))

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