「あなたの普通を押し付けないで」 本を本音で「本音屋」で探してみては

2024年2月6日(火)8時30分 OVO[オーヴォ]



 書店なら本のタイトルや装丁を見ながらページをめくるし、ネットで上がってくるおススメ本でも、あらすじやネタバレしない程度の感想などをちら見してから本を買う。題も分からず手を出すことはないが、そういう本屋さんができた。その名も「本音屋」(文藝春秋・東京)。たとえば「あなたの普通を押し付けないで」という本音が掲げられているけれど、本のタイトルは買うまで分からない。これは面白いが、今月いっぱいの期間限定だ。

 作品名を隠し、その代わりに作品からインスピレーションを受けた“本音”をタイトルとして販売する秘密の本屋さん。新たな読書のきっかけづくりとして、ジュンク堂書店 池袋本店とハイブリッド型総合書店「honto」でスタートした。

 ネットやスマホ、そしてSNSの浸透などで余暇の選択肢は増え、代わりに読書離れが進んで本屋は減っている。国立青少年教育振興機構 青少年教育研究センターが発表した子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究報告書では、20〜60代の5000人の調査で、全体のおよそ半数にあたる49.8%が、1カ月に読む本(紙媒体)の量を0冊と回答。年代別にみても、0冊と回答した割合が最も少ない60代ですら44.1%にものぼっている。

 「本音屋」で取り扱う本は、文藝春秋が出版する純文学作品の中から選出した20作品。真っ黒なパッケージに包み、パッケージには純文学作品からインスピレーションを受けた“本音”が。「俺も、いつかは、死ぬんだな」「クズばっかり、好きになる」「有能なら、なにしても、いいの?」「この人生、どこから、間違った?」 この本音、逆に作品名を考えるのもかなり面白そうだ。

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