「選択肢が見えるまちがいい」クイズ王・伊沢拓司が語る“住みやすいまち”の条件とは?

2024年2月12日(月)12時30分 TOKYO FM+

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜〜木曜13:00〜14:55)。
期間限定のコーナー「誰かと話したい2100年ミライのまち supported by 江戸川区」では、2ヵ月に一度「ともに、生きる。」を区のキャッチコピーとしてまちづくりをおこなう江戸川区とゆかりのあるゲストが登場。
あらゆる人がともに生きる、未来のまちの姿についてお話を伺いながら、江戸川区のみならず、日本、そして未来の住みよい世界について一緒に考えていきます。1月29日(月)の放送は、東大発の知識集団QuizKnockの伊沢拓司(いざわ・たくし)さんをゲストに迎えてお送りしました。

(左から)パーソナリティの山崎怜奈、伊沢拓司さん


◆クイズ作りは“遊べて”、“楽しい”がベース
伊沢さんが代表をつとめる東大発の知識集団「QuizKnock」では、クイズにまつわるさまざまな案件を手がけており、最近では東京都江戸川区のWebメディア「TOMONI(ともに)」内で展開するクイズコンテンツ「江戸川区ナンⅡ〜QuizKnockの挑戦!〜」の問題制作を担当しました。
そのきっかけは、2023年3月まで放送されていたラジオ番組「たまむすび」(TBSラジオ)だったとか。当初、QuizKnockは「江戸川区ナン」シリーズに関わっていなかったものの、伊沢さんが同番組で月に一度担当していたクイズコーナーの最終回で「江戸川区ナンの挑戦〜華麗なる区民〜」についてお話しされていたのを江戸川区の関係者がたまたま聴いていたことで、今回のオファーにつながったそうです。
数多くの問題を日々生み出している伊沢さんに、クイズを制作するときにどんなことを意識しているのかを聞いてみると、「“遊べて、楽しい”というのがベースにあるんですけど、そのうえで(問題を作った)メッセージが見えてこないと、どうしようもないですよね」と回答。
「江戸川区ナンⅡ〜QuizKnockの挑戦!〜」の問題制作においても、「“江戸川区”という多様なまちの共生社会ぶりを(クイズで)アピールすることがゴールだったので、そういったことを面白く、かつメッセージが伝わる問題になっているかなと思う」と言及します。
◆江戸川区内から“減っているもの”って何?
続いて、伊沢さんに“住みやすいまち”の条件を聞いてみると、「“選択肢が見えるまち”がいいなと思います。不平等や格差などを完璧になくすことは難しいと思いますが、それを“どうすれば変えられるのか”が分かる政治的な選択肢が見えたり、まちのなかにロールモデルとなる人がいるといいなと思います。それこそ江戸川区って、以前はインド出身の区議会議員さんがいましたし、今回のクイズは幅広い共生社会をテーマにしていますけど、そうした考えは未来に向けてすごくいいことだと思います」と語ります。
さらに今回は、特別に「江戸川区ナンⅡ〜QuizKnockの挑戦!〜」から1問、クイズを出題してくれました。
問題:“江戸川方式”と呼ばれる方式で整備された歩道が増えたことで、江戸川区内から減っているものはなんでしょう?
①段差
②電柱
③騒音
江戸川区出身のれなちは「昨日、実家に帰りましたけど、なんだろうな……」と首を傾げていましたが、正解は「①段差」。車いすの方やベビーカーを使っている方などは段差がないに越したことはありませんが、例えば、視覚障害を持つ方のなかには、段差で車道と歩道を区別している人がいるため、一概に“段差をなくせばいい”というわけではありません。
そこで江戸川区は、点字ブロックと段差解消を併設したユニバーサルデザイン「段差解消ブロック」 を発案。「これを江戸川区の方が、区民とコミュニケーションを取りながら作ったことから“江戸川方式”と呼ばれるようになりました」と伊沢さんが解説すると、「確かに、歩いているとお年寄りの方や小さいお子さんとよくすれ違ったりするので、そういう方にも“過ごしやすい環境づくり”というのが大事ですよね」と感じ入っていました。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月〜木曜 13:00〜14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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