旬のいちご、食べ比べてもっと好きになる 2024年2月22日(木)16時0分 ソトコト 「aiyueyoの愛食便り」では旬の食材を楽しむ暮らしをご紹介します。こよみの上では春を迎え、だんだんと日中は春めく陽気も増えてきました。春の果物といえば、真っ先に思い浮かぶのが「いちご」。3月から4月後半が旬だと言われています。子どものころから兄弟といちごを真剣に取り合うほどにいちごが大好物なわたし。見かねた両親が自分の分をすべてわたしたちにくれた、なんて優しい思い出もありました。今もスーパーの店頭に真っ赤ないちごが並んでいると、なんだかウキウキしてきます。そんないちごが大好きなわたしが、ちょうどこれから旬を迎えるいちごの食べ比べをしてみました。食べ比べたことでもっといちごが好きになった、わたしの体験談をお届けします。個性いろいろ!どうやって選ぶ?いちごが日本に入ってきたのは、江戸時代末期だと言われています。オランダによって持ち込まれ、当初は食用ではなく観賞用として広まりました。その後、明治時代から本格的ないちご栽培が始まり、時代を経て日本各地で栽培や品種改良が進んでいきました。現在、日本のいちごの品種はなんと約300種類もあるそう。さまざまな地域で品種改良が重ねられ、新品種が今も続々と誕生しています。みなさんは、何種類くらい思い浮かびますか?品種によって「甘さ」「酸味」「柔らかさ」「色味」「大きさ」「形」「香り」などに特徴があるのですが、ネーミングにもぜひご注目を。「とちおとめ」や「さがほのか」のように生産地が含まれていたり、ビタミンCが多く含まれている「おいCベリー」や桃に似た香りのする「桃薫(とうくん)」など特徴をとらえていたり、ここにもたくさんの魅力的な個性があらわれています。食べ比べをするときは、好みに当てはまる特徴のものを選ぶのも良いですが、ピンときた名前のいちごを手に取ってみるのも楽しそうです。食べ比べるからこそよくわかる、違いや楽しさ今回食べ比べたのは、人気の高い品種のひとつでわたしのお気に入りでもある「あまおう」と地元の愛知県の新品種「愛きらり」。(形も大きさも色味も違うのに、どっちもかわいい)「あまおう」は福岡県のブランドいちごで、あかい・まるい・おおきい・うまいの頭文字をとってネーミングされたそうです。「愛きらり」は2023年にデビューしたばかりの新品種。その名のとおり、きらりと光るツヤが特長とのこと。名前の由来やどんなふうに品種がつくられたのかを調べてみると、目の前のいちごをもっと深く知ることができます。生まれた理由やルーツ、一粒一粒を大事に育ててくれた生産者さんや関わってこられた全ての方々の想いを深く知って感じると、目の前のいちごがより一層、キラキラと大切に見えてきました。(ガラスの器に入れるのがお気に入り。断面にもキュン!)2種類のいちごを見比べると、「あまおう」はまさにネーミング通りに切った断面まで真っ赤で大きく丸みをおびていて、ぽてっとかわいらしい印象。「愛きらり」は表面がなめらかでツヤツヤ、細長い形でシュッとした印象です。続いて食べ比べてみると、どちらもしっかりと熟していて甘くておいしい!「あまおう」はより濃厚な甘さ、「愛きらり」は酸味とのバランスが良くスッキリとした甘さでした。「愛きらり」は朝起きて一番最初や濃いめの味付けの食事の後に食べてサッパリとしたいとき、「あまおう」はデザートとしてほっと一息つきたいときにぴったりだなと思います。食べたい時間帯やシチュエーションを考えながら食べ比べするのもおすすめです。食べ比べをすることで、品種ごとの個性や特徴に気づくことができました。普段よりも五感を働かせて、色や形・香り・食感・味などに注目しながらいただくこと。目の前の食べ物にしっかり向き合い、その時間を思いっきり堪能できることが、食べ比べの醍醐味だなと思いました。特徴が大きく異なる品種を食べ比べてみて違いを感じるのも、似ている品種を食べ比べて自分の好みを細かく探っていくのも楽しいですよ。ぜひ、この春は旬のいちごを楽しんで、みなさんの「推し」を探してみてくださいね。 関連記事(外部サイト) 偶然の出会いも嬉しい。わたしのお野菜セット体験談 中国地方のご当地菓子パン5選 九州地方のご当地パン5選 冬が旬!ほうれん草の美味しい食べ方 おいしい海鮮丼が食べたい|千葉県・九十九里町の「お食事処まるに」