「ディディのパーティーに潜入」した記者が明かす“現実離れ”した衝撃の光景

2025年3月2日(日)18時0分 tocana


 かつてヒップホップ界の王として君臨し、華やかなパーティー文化の象徴だったショーン・“ディディ”・コムズ。彼が主催するパーティーは、セレブの間で「招待状1枚が金より価値がある」とまで言われた。


 しかし、2024年9月、ディディは人身売買や陰謀、性的搾取などの罪で告発され、逮捕されるという衝撃の展開を迎える。かつての栄光に包まれたパーティーは、今やスキャンダルの影に隠れた黒歴史となった。


 そんな「禁断の空間」に、1999年、ある記者が大胆にも潜入していた——。


記者が“なりすまし”で豪華パーティーに潜入

 事件が起きたのは1999年7月。当時、アメリカの新聞「East Hampton Star」の記者だったクリス・ハリス氏は、ニューヨーク州イースト・ハンプトンの海岸で、偶然ディディのパーティーについて耳にした。


 好奇心を抑えきれなかった彼は、そのままディディの豪邸へ向かう。そして、入り口でセレブリストの名前を盗み見し、ある有名投資家の名前を名乗るという大胆な手段で潜入に成功したのだ。


“現実離れした空間” パーティーの中身とは?

 ハリス氏が足を踏み入れたのは、まるで別世界のような空間だった。


 庭には20台ものスピーカーが並び、爆音のR&Bが流れる。プールには水着すら身に着けていない女性たちが溢れ、シャンパンを振る舞うモデルが歩き回る。食事の列は長かったが、ハリス氏曰く「これまで食べた中で最高のホットドッグだった」という。


 そこに集まっていたのは、Jay-Z、バスタ・ライムス、イヴァンカ・トランプ(当時17歳)、カーメン・エレクトラなど、そうそうたる顔ぶれ。ハリス氏はエレクトラと軽く会話を交わしたことを誇らしげに語っている。


ディディ本人の反応は?

 パーティーの主催者であるディディは、全身白の衣装に金のネックレスを輝かせながら、堂々と会場を歩き回っていた。


 せっかくの機会だと、ハリス氏は彼に「素晴らしいパーティーですね」と声をかけた。しかしディディの反応はそっけなく、ただ一言「ああ、そうか」と答えただけだったという。


伝説のパーティーとディディの転落

 この「White Party」と呼ばれるパーティーは1998年から始まり、10年以上にわたって開催され続けた。マライア・キャリービヨンセ、パリス・ヒルトンなど、時代を象徴するセレブたちも参加し、ディディは華やかさの象徴となった。


 しかし、時は流れ2024年。ディディは性的搾取を含む重大な罪で告発され、かつての豪華なパーティーは別の意味で語られることとなった。彼はすべての容疑を否認し、裁判が進行中である。


 かつての栄光は、もはや遠い過去のものとなった。だが、ハリス氏の証言が示すように、ディディのパーティーが一世を風靡したことは間違いない。


 表の華やかさの裏で、何が起こっていたのか——今となっては、当時の参加者たちだけが知ることのできる秘密なのかもしれない。


参考:Misterios do Mundo、ほか

tocana

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