月10万円の年金をもらいながら、月収3万円のアルバイト。確定申告は必要?

2024年3月8日(金)8時10分 All About

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は編集部が設定したケースに専門家が回答します。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は編集部が設定したケースに専門家が回答します。

Q:月10万円の年金をもらいながら、月収3万円のアルバイト。確定申告は必要?

●編集部が設定した以下のケースに専門家が回答します。
「65歳以上で月10万円の年金をもらいながら、月収3万円のアルバイトをする場合、確定申告は必要?」

A:一般的には確定申告は必要ありません

年金をもらいながら、アルバイトをして収入を得ている人は、確定申告が必要なのかと不安になることと思います。年金収入は『雑所得』、アルバイト収入は『給与所得』として、課税対象になります。
ですが、年金には「確定申告不要制度」というものがあり、公的年金等の受給額が400万円以下、アルバイトで得た給与所得が20万円以下の場合は、確定申告は必要ありません。給与所得が年間20万円以下というのは、年収にすると75万円以下(年収75万円−給与所得控除55万円=所得20万円となるため)となります。
このケースの場合、年金収入は月額10万円ですので、年間120万円です(公的年金等の合計額が400万円以下)。アルバイトの月収も3万円ですから、年収36万円になりますので、確定申告の必要はありません。
もし、年間の医療費の自己負担額が10万円を超える場合などの医療費控除他の所得控除が適用できる場合には、確定申告をすることで税金が還付される可能性がありますので、該当するか確認してみるといいでしょう。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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