大学生の「長期インターンはやったほうがいい?」という質問に答えます

2023年3月9日(木)23時8分 キャリコネニュース

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3月に入り、大手企業の説明会が解禁されるなど、2024年新卒採用がいよいよ本格化してきました。一方で、2025年卒の新卒採用も少しずつ動き始めています。


最近はサマーインターンを行う企業も増えていますし、意識の高い25卒の学生たちはすでに就活の準備をしています。そんな学生たちと話をすると、


「長期インターンはやっておいたほうがいいですか?」


という質問を受けます。


結論からいうと、長期インターンはやった方が圧倒的に就活、もっと言うとキャリア形成の面でも有利になります。特にコロナ禍では長期インターン経験の有無が内定獲得に大きく影響すると言ってもいいでしょう。


※意味のある長期インターンに限るので、是非こちらの記事「『社員がやりたくないアポ取りを”営業インターン”と称し学生に押し付ける』 成長に繋がらない”無意味なインターン”に要注意」も参考にしてください。


それでは、そもそもなぜ長期インターンが、就活やキャリア形成において有利に働くのでしょうか?


自分に合っている「仕事」や「環境」を



インターンで実際に企業の中で働いてみると、自分に向いている職種や、モチベーション維持に必要な環境の要素などが見えてきます。


1〜2年、長期インターンを本気でやれば、


「これまでの経験を通して、自分は営業が向いており、その中でも高単価の商材の方がお客様の大きな幸せを創ることができるので、不動産の営業がやりたい」


「優秀な人たちに囲まれて仕事をする方が自分自身成長できるし、モチベーションが高い。だからこそ、少数精鋭で仕事に対してモチベーションが非常に高い人たちがいる環境で働きたい」


といったように、就活ではなく転職活動のような基準で、職種や業界を選ぶことが出来ます。(文:キャリアアドバイザー 坂元 俊介)


面接官が入社後の活躍をイメージしやすい


コロナ禍で、企業の方から良く聞くのは、いわゆるガクチカ(学生時代、力を入れた活動)を聞いた時に、ガクチカと呼べるほどの経験があまりなく、合格・不合格の判断がしにくい、という声です。


長期インターンの経験はガクチカとしては最適でしょう。また、前述の通り、なぜその職種をやりたいのか、どんな環境がいいのか、比較対象をもって明確に語ることができるため、企業側としても、採用後の活躍イメージがわきやすく、面接で高い評価をしやすいのです。


特に、社会人と変わらない仕事内容をインターンで行い、そこで社会人と遜色のない高い成果を出している学生の場合は、転職者と同じように評価できます。コロナ禍において即戦力を求める傾向にある企業にとっては非常にありがたい存在です。


「仕事の基準」を高くすることができれば、その後のキャリアも有利に


長期インターンを採用している企業は、ベンチャー企業が多く、総じて社員の仕事に対してのモチベーションが高い傾向にあります。そういった環境で、仕事、というものに始めて触れることで、「仕事の基準」が出来上がります。


仕事の基準は、ファーストキャリアで形成されることがほとんどで、30代以降にこれを高めようと思ってもなかなか難しいです。最初の環境で、高い基準で形成されればされるほど、キャリア形成において有利になります。


是非、長期インターンをするか迷っている25・26卒の学生は、満足いく就活のためにも、自身のキャリア形成のためにも、自分に合うインターン先を選び、フルコミットして欲しいと思います。

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