不倫を“繰り返す”人の傾向は?「不倫をやめて」と友人に叱られても既婚者と付き合う38歳の声

2024年3月11日(月)22時5分 All About

不倫する女性は「繰り返し」不倫するという説がある。話を聞いた38歳女性も、とにかく今まで「真剣に恋愛をしてきただけ」だと主張する。その相手がたまたまいつも既婚者だっただけと言うのだが……

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不倫をする女性は「繰り返しがち」だと言われているが、実際にそうなのだろうか。自身も不倫ばかりしてきたというマミさん(38歳)が、その傾向を話してくれた。

「好きになっちゃった」だけ

「私は19歳のときの最初の恋愛から今に至るまで、3人ほど既婚者と付き合ってきました。合間に独身とも付き合ったけど長続きしなかった。
ネットで同じように既婚者とばかり恋をする女性たちとつながっているんですが、みんな基本は『相手が好きだから付き合ってしまう』んですよ。
同世代に比べてお金があるとか、週末は会えないから自分のために時間を使えるとか言う人もいるけど、それは後付けの理由。やっぱり相手が好きなんです。でも結婚できないだけ。私の気持ちとしては『好きになっちゃったんだからしかたがない』。それだけです」
マミさんは、恋するたびに友人から「やめなさい」と言われる。中には「あんたみたいな人とは友だちではいられない」と面と向かって罵倒してきた友人もある。その友人は、父が不倫して両親が離婚したという経験をもっていた。
「そういうことを言われるたびに、もちろん胸が痛みます。罪悪感も植えつけられる。だけど私だって人を苦しめたくて付き合っているわけじゃない。
たとえ相手が既婚者であっても、この恋愛感情は彼と私だけが共有すべきことで、家族には関係ないと考えています。もちろんバレたら相応の代償を払わなくてはいけないですけどね」

「恋愛感情に妥協はしたくない」と思う

恋愛感情に妥協したくないとマミさんは言う。この人のためなら命を懸けてもいいと思えるから恋をするわけで、それが既婚者だろうと独身者だろうと変わりはないと。
「だからといって、やたら物わかりのいい都合のいい女になるのも本意ではないんですよ。私が本当に困っていたり悲しい思いをしたりして、彼にそばにいてほしいときは率直に言います。
朝まで一緒にいなくてもいい、でも私が落ち着くまでいてと頼み込んだこともある。そういうときに黙って時間の許す限りいてくれる既婚男性もいるんです。あちらも独身の私と恋に落ちるなら、その程度の犠牲を払ってくれてもいいはずだと思います」
不倫女の戯言だと思ってもらってかまいませんと、彼女はきっぱり言う。自分も相手も、真剣に恋をしてきたという自負があるからだそうだ。

恋愛感情だけで成立する関係だから

独身同士のように、先に「結婚」や「同棲」や「事実婚」などの目標があるわけではない。どちらかが死んでも連絡さえ来ないかもしれない。今日を限りにもう会えない可能性だってなきにしもあらず。
「それでも“彼”じゃなければダメなんです。いつもヒリヒリするような、もう先がないような感覚が恋という火に油を注ぐのだということもわかってる。でも相手が既婚者なら、誰でもいいわけじゃない。その人でなければダメ。恋なんですから」
マミさんは、決して裕福とはいえない既婚者とつきあったこともある。彼は、いつでも前向きで希望を手放さなかった。
「昇進したいとよく言っていました。昇進したい理由が、自分の後輩たちにのびのびと仕事をしてもらいたいからって。その人には心から惚れました。ときどきうちに寄って、私が作った夜食をおいしそうに食べてくれた。
ボーナスが出るとごちそうしてくれるんです。会社は違うけど業種が同じだったので一緒に目指していた資格があって、勉強もともにしました。
ふたりとも受かったところで、私は彼に別れを告げました。これからなのにと彼が言ったから、今後は家庭を大事にしてねと送り出した」

「独身だからこそ」できること

マミさんは、不倫はやめられないが主導権を持つのはいつも自分だと、思い出したように言った。自分が独身だからこそ、未練がましくしがみついてはいけない。
軽やかに相手を送り出し、またスタート地点に戻るのだ、と。独身だからこそそれができると晴れやかな表情を見せる。
「相手を本気で愛したら、このあたりで解き放つのが正しいとわかると思うんです。未練があっても執着はしない、恋そのものにしがみつかない。それが大事かもしれませんね。つらいけど」
つらくても潔く愛し、潔く別れる。その姿勢をもちつづけて、好きな人に真正面からぶつかっていく彼女を、第三者は非難することなどできないのではないだろうか。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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