血まみれの部屋でドラッグを打ち続けた薬物中毒の母親が激変! 「娘が救ってくれた」家族の愛で7年間断薬、完全に別人に

2023年3月10日(金)20時0分 tocana


 血まみれの部屋に閉じこもっていた元ヘロイン使用者が、中毒をやめた後、驚くべき変貌を遂げたと話題になっている。


 元ヘロイン中毒者のメリッサ・マトスさんは、2016年3月1日に薬を絶ち、それから7年間で大きな変貌を遂げた。


 メリッサさんが最初に薬物を乱用し始めたのは、線維筋痛症と背中の問題のために鎮痛剤と抗不安薬のザナックスも処方されたときだった。すっかり鎮痛剤中毒になっていたメリッサさんだが、ウェストバージニア州で処方薬の制限が始まり、薬を断ち切られた影響で体調を崩すようになった。


 また、当時同じく鎮痛剤中毒の男性と交際していたが、彼はすでにヘロインを常用しており、メリッサさんが違法薬物に手を伸ばすのも時間の問題だったという・


「ある日、家に持ってきて、『いいか、これは薬を飲むのと同じことなんだ。これを乗り切れるまで、病気にならないようにやるんだ』って。飲み始めたら、すぐにモンスターになった。ヘロインを使い始めてから半年で、私はほとんどすべてを失いました。本当にあっという間に、私の人生は衰退していきました。とても怖かったです」(メリッサさん)


 ヘロイン中毒になったメリッサさんは、引っ越したばかりの新居を失い、児童保護局(CPS)から警告を受けた。実はメリッサさんには2人の子を持つ母親だったのだ。彼女は育児放棄し、部屋に籠り、ヘロインを打ち続けていた。


「長女は、私がいつも部屋に閉じこもっていて、彼女を無視していたから、どんなに傷ついたかを話してくれる。私がハイになっているのを見るのがどんなに怖かったか……。長女は私に食べ物や飲み物を運んできてくれたり、頭をさすってくれたり、子供が病気になったときに母親がするように私のそばに居てくれたりしました。長女は妹を見ていて、宿題を手伝ったり、学校に行く準備を手伝ったりしてくれました。母親がするようなことでも、当時の私にはできなかった」(同)


「一番印象に残っているのは寝室です。壁には、注射針の詰まりを解消しようとしたときの血しぶきがついていました。ヘロインやザナックスを使った後に眠ると、ベッドシーツにはいつも血とタバコの焼け跡がありました」(同)


 しかし、彼女にはもうヘロインを使いたいという欲求はなく、薬物をやめてから「最初の2、3年で」その衝動に打ち勝ったという。薬物依存症から救ってくれたのは子供たちだとメリッサさんは話す。


「最初の頃は、苦労しました。でも、仕事を始めて、安定した生活を送れるようになると、ヘロインを使おうという考えは消えていきました。もし、何かきっかけがあったとしても、最初に考えるのはいつも子供たちです。もう二度と子供たちを傷つけたり、子供たちを失ったり、子供たちのために死んだりするようなことはできないというのが、最大の理由です」(同)


 薬物使用中の頃の写真と現在の写真は全くの別人だ。ヘロインに溺れていたころの彼女は生ける屍、まるでゾンビだ。口がポカンと開き、目は半開き、肌は爛れて、生気の欠片もない。一方、2人の娘に囲まれた今のメリッサさんはとても幸せそうだ。薬物がいかに人生を破壊してしまうか、彼女の経験はこれ以上ないほど強烈な教訓をわれわれに伝えてくれる。また、極めて依存性が高いヘロインを断ち切った彼女の母親としての強さ、そして娘たちの母を思いやる心は、薬物中毒に苦しむ人たちへの希望となるだろう。


参考:「Daily Star」

tocana

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