福岡の中心で、花見が有料に? 事情を天神中央公園管理事務所に聞くと...

3月14日(水)11時0分 Jタウンネット

オフィス街のお花見スポットとなっている天神中央公園(yuki5287さん撮影, Flickrより)

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福岡県福岡市の中心部、オフィス街にほど近い「天神中央公園」が、花見シーズンとなる2018年3月22日〜4月8日の間、園内の一部区画を有料にすると、西日本新聞などが報じている。


同公園の公式サイトを確認すると、確かにトップページに「お花見予約」のフォームが設けられており、「事務手数料」として500円が必要になると明記されている。火を使った調理を行う場合に利用料金が生じる例などはあるが、花見の場所を確保するために料金がかかるというのは珍しい。Jタウンネットは天神中央公園管理事務局に、詳しく事情を聞くことにした。


徹夜で花見要員として駆り出される新入社員も...


天神中央公園の公式サイトに記載されている説明によると、料金が発生するのは公園そばの薬院新川に面した桜並木エリアだ。このエリアを10名から最大で50名ほどが利用できる27区画に区切り、期間中、10時から20時までの間で2時間(最大で4時間)を予約することができる。



この時点で500円が徴収されるわけではなく、予約後に公園管理事務所に「利用申請書」を提出する必要があり、その際に事務手数料として500円を支払う必要がある。手数料が必要になる(予約、申請が必要になる)のは上記のエリアだけで、園内であっても上記以外の場所で花見をしたり、食事をすることは無料でできる。



設定された利用人数を考えれば高いとは感じないが、なぜ今天神中央公園だけ手数料を徴取することにしたのだろうか。Jタウンネットが天神中央公園管理事務局に取材をしたところ、担当者は次のように話す。


「天神中央公園は市内の他の花見ができる公園に比べ狭く、桜の本数が多いわけでもありません。しかし、オフィス街に近いということもあり団体の利用が集中し、非常に混雑しやすい公園だったという事情があります」

大量のゴミが出たり利用マナーの問題も生じたり、新入社員が花見前日から徹夜で場所取りをさせられるといった事態も起き、こうした状況を緩和するために同公園では10年前から「花見届出制度」を取り入れていたという。


これは文字通り場所取りを認めず、あらかじめ日時を指定して公園管理事務所で申請を行うことで、花見をできるようにするというもの。これで混雑が解消されるかと思われたが、新しい問題も発生した。


「届出制度では申請が早いもの勝ちになっていたため、今度は申請日前日から徹夜で事務所に新入社員の方々が並ぶという事態に陥ってしまいました。いっそ届出制度を止めてしまおうかという意見もあったのですが、それでは公園が適切に利用されなくなってしまう可能性もあります。そこで、サービス向上のため、事務手数料をいただくことにしました」

徴取した手数料は、現在公園公式サイト上で稼働している予約システムの維持費や、管理事務所で申請手続きを行う事務員や公園の夜間巡回を行う警備員の人件費、夜間照明などに利用する予定だ。


気になるのは、誰かが大量に予約し、花見場所を探している人に「転売」するような行為が発生しないかという点だ。有料となるとそうした事態が起きる可能性も否定はできない。


「予約をするだけ場所が確保できるわけではなく、利用申請書の提出はこれまで通り直接事務所に来ていただく必要があり、手数料もここで徴収します。利用上の注意などをご説明し、申請者を確認して署名もお願いする形となっているので、この際に本人確認もできると考えています」

今のところ市民から事務手数料が発生することに対し、反対意見なども寄せられていないという。


「例年のように申請にいらした方には予約と手数料が必要になったことをお伝えしていますが、皆さんご納得されています。一部の報道で入園料や花見をするとお金を取られるといった伝え方をされ、勘違いをされた方からご意見が来ることはありますが、そういった趣旨のものではないことをご説明し、ご理解いただいています」

Jタウンネット

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