兄弟姉妹のほうが自分より親に愛されてる…? 親子にも相性がある。「きょうだい間格差」調査結果

2022年3月17日(木)17時3分 マイナビ子育て

親子関係心理学の専門家・三凛さとし氏は、20歳以上50歳未満の男女全国2,998人を対象に「きょうだい間格差」について調査しました。その結果を踏まえ三凛氏は、それぞれ立場ごとの見方はあるものの「いくら親子関係といえども、気質が違う同士なので、シチュエーションなどによって合う・合わないは必ず出てくる」としています。

親子関係心理学の専門家・三凛さとし氏は、20歳以上50歳未満の男女全国2,998人を対象に「きょうだい間格差」について調査いたしました。

まず、「きょうだいはいるか」尋ねました。

その結果、長子39.7%(男性・女性ともに39.7%)、中間子12.5%(男性:12.0%、女性:13:0%)、末子32.1%(男性:30.5%、女性:33.6%)、一人っ子15.7%(男性:17.8%、女性:13.7%)となり、84.3%の人にきょうだいがいることがわかりました。

きょうだいのいる人に「他のきょうだいと自分の扱いに対しての親への不満はあるか」尋ねたところ、中間子女性は67.2%と最も「不満あり」が多い一方、末子男性は42.5%と最小でした。

また、生まれ順に関係なく、全体的に男性よりも女性の方が親に対して不満があったことがわかりました。

どのような不満があったのか、その内容を質問しました。

長子に尋ねたところ、半数以上が「弟・妹には甘かったのに、自分には厳しかった」(総合:54.9%、男性:50.0%、女性:58.4%)、「兄(姉)だから」と言われ、我慢することが多かった」(総合:53.2%、男性:49.6%、女性:55.8%)と回答しました。

同じ内容を中間子に質問しました。

49.6%の女性が「洋服や持ち物がお下がりだった」(総合:39.5%)と回答したのに対し、男性は26.5%と女性の半数程度に止まりました。男女ともに多かったのは「時と場合によって、上の子扱いされたり下の子扱いされたりした」(総合:37.8%、男性:36.3%、女性:38.9%)でした。

末子にも同じ質問をしました。

男女共に「洋服や持ち物がお下がりだった」(総合:54.6%、男性:50.5%、女性:57.3%)が最多となり、「兄・姉に比べて、子どもの頃の写真が少なかった」(総合:33.0%、男性:24.7%、女性:38.5%)は男女で差が見られました。

最後に、「他のきょうだいが好きか」尋ねました。

すると、約半数が「全員好き」(総合:51.1%、男性:54.1%、女性:48.3%)と回答しましたが、「全員嫌い」(総合:9.8%、男性:11.0%、女性:8.7%)も約1割いることもわかりました。

大人になっても子どもの頃のきょうだい間格差が改善されずにいると、親の介護の問題や遺産問題、またそれぞれの家族に対する不満などにも弊害が生じてしまうのだそう。また、海外の研究ですが、虐待を受けた人が大人になってから虐待をするようになる確率は30%前後という結果が出ています。

(参考資料)https://www.ojp.gov/ncjrs/virtual-library/abstracts/do-abused-children-become-abusive-parents

調査を行った三凛氏は、きょうだい間格差の解消法として3つをアドバイスしています。

【調査概要】調査期間:2022年2月21日〜22日調査手法:インターネット調査調査地域:全国調査対象:20歳以上50歳未満の男女サンプル数:2,998人(内訳:男性 1,499人、女性 1,499人)※合同会社serendipity 調べ

(マイナビ子育て編集部)

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