花粉症を完全撃退できる! …かもしれない画期的なフィルターを試してみた → 悔し過ぎて歯ぎしりした
2024年3月22日(金)21時0分 ロケットニュース24
春だ。気候が暖かいのは嬉しいけど……ぶっちゃけ花粉がヤバすぎて毎日キレそうになっている。
25年ほどを花粉症キャリアとして暮らす筆者にとって、毎朝天気予報で花粉の飛散量をチェックするのは日課。ハッキリ言ってもう心底ウンザリしている。
そんな花粉を、身体に入れる前にブロックする方法があるなら?
そんなの速攻試すに決まっているだろう!! 花粉、今日でお前とオサラバしてやるからな!!!!!!
・きれいな空気を呼吸しよう!
購入したのはこちらのノーズフィルター。S〜Lの3サイズ展開で、比較的鼻の低い筆者はSを選択した。
「99%のアレルゲン 90%の細菌を除去」「あらゆる飛沫感染を防ぐ」「きれいな空気を呼吸しよう」と強い言葉が並び、申し訳ないが怪しい雰囲気がムンムンする。
一応アメリカ特許取得・日本特許出願中という独自の商品らしいが、ほんまかいな?
袋の中には、絆創膏(ばんそうこう)のような色をした 楕円形のシールが7セット入っていた。
よく観察すると 粘着力のある透明なフチだけのシールの真ん中に、細かい穴が空いたベージュのフィルターが取り付けられた構造のようだ。
筆者が購入した店では、価格は税込1481円。1セットあたり約211円と考えると……正直「高っ!」と言いたくなるが、もしも花粉を完全に防げるならば安いもんである。
・隠しきれないアブナイ人感
ノーズフィルターの使用方法は超シンプル。鼻水や脂を取り除いたら、鼻の穴をふさぐように貼り付けるだけ。
台紙からフィルターを剥がし、鏡を見ながら慎重に貼り付けるだけのはずが 意外と難しい。
鼻の周りの肉はデコボコと複雑な形をしているため、てきとうに貼ると隙間ができたりうまく貼りつかなかったりするのだ。
鼻の形状に合わせて角度や場所を調整し、ペタッと一気に押し付ける。
できあがりはこんな感じ!
……って、コレは人様に見せちゃダメな顔じゃない?
鼻だけが異様にツルッとした雰囲気で、まるで樹脂製の模型を取り付けたみたい。あるはずの場所に穴が見えないだけで、人の顔ってこんなに違和感が出てしまうんだな。
じゃあじゃあっ、穴があればそれでいいのかな?
試しにアイラインで穴を描いてみると……
うぅーん、なんか違うんだよな。
さっきまでの穴ナシが作り物の鼻を付けて出歩くアブナイ人だったとすれば、今の穴アリは鼻だけコウメ太夫風メイクで出歩くアブナイ人っていうか。
どちらとエンカウントしたくないかと聞かれると、筆者は後者である。だって作り物の鼻にはのっぴきならない事情がありそうだけど、メイクはその人の好みの問題だもの!
・ノーズフィルターで出かけてみた
せっかくなので、フィルターと共に杉がワサワサと生えたクシャミ不可避なスポットへ出かけてみよう!
そう思って車に乗り込んだところで 速攻事件が起きた。
フィルター剥がれとるやんけ!!!!!!
家を出て10分ほどのことである。あまりにも早く、あまりにも耐久性がない。チクショオオォォォーーーッ!!!!
もちろんクシャミでもしようものなら一撃必殺。もしくは垂れ流れてきた鼻水でふやけ、気付いたらペロンと剥がれてしまうのだ。
ちなみに写真の状態では完全に剥がれ切っているワケではなく、吐く息に合わせて剥がれ、吸う息に合わせて貼りつくような状態。
逆止弁のような動きでフィルター機能は果たしていると言えなくもないが、呼吸するたび鼻先でベージュ色の何かをピロピロと動かす姿を、万が一知り合いに見られたらと思うと……うわぁ、恥ずかし過ぎるって!
一旦剥がして鼻水と脂を念入りに拭き取り、再び新しいフィルターを貼りつける。
今度は剥がれにくく&目立たないように、鼻の穴に押し込むように深めに入れ込んだのだが……
大前提として見た目の違和感がスゴ過ぎるんだよね。今度は両鼻から鼻水を垂らしてるみたいだよ。
特に昼食で立ち寄った食堂では、店の人にどう思われたかが気になってビクビクしてしまった。
それならば最後の手段。フィルターの上からマスクを付ければいいんじゃないだろうか?
筆者の場合、バイクに乗る際の正装として ヘルメットの中にインナーマスクを着用している。これなら誰かに顔を見られる心配がないから、鼻の穴がなくても堂々とお天道様の下を出歩けるはずだ!
──そう思ったのだが、1時間後。
マスクを外した顔に残っていたのは、ベロンベロンに剥がれて辛うじて鼻に乗っているだけの情けないフィルター。湿気のせい粘着力はほぼ皆無になっている。
そのまま見せるのは恥ずかしく、マスクをしてもすぐ剥がれる。こんなの辛すぎるよ。
チ、チ、チクショオオォォォーーーッッ!!!!
──と、ここまでノーズフィルターを酷評しまくっているが、アイツにだって良い面はある。
具体的に言うと、貼りつけている間は花粉の被害がかなり少なくなった。
鼻のムズムズや滝のような鼻水は一旦収まったので、一番大切な “フィルター” としての機能は果たしてくれていたと言えよう。
総評すると、鼻の穴に直接貼り付けるタイプの「ノーズフィルター」は、
・見た目に違和感が出てでも花粉を避けたい
・剥がれるたび211円を貼り直す財力がある
という、捨て身のセレブであれば非常に有効な方法である。
残念ながら、筆者の羞恥心とお財布事情では無理だった。おとなしく病院へ行って薬でも処方してもらうとしよう。
参考リンク:Amazon、楽天市場
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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25年ほどを花粉症キャリアとして暮らす筆者にとって、毎朝天気予報で花粉の飛散量をチェックするのは日課。ハッキリ言ってもう心底ウンザリしている。
そんな花粉を、身体に入れる前にブロックする方法があるなら?
そんなの速攻試すに決まっているだろう!! 花粉、今日でお前とオサラバしてやるからな!!!!!!
・きれいな空気を呼吸しよう!
購入したのはこちらのノーズフィルター。S〜Lの3サイズ展開で、比較的鼻の低い筆者はSを選択した。
「99%のアレルゲン 90%の細菌を除去」「あらゆる飛沫感染を防ぐ」「きれいな空気を呼吸しよう」と強い言葉が並び、申し訳ないが怪しい雰囲気がムンムンする。
一応アメリカ特許取得・日本特許出願中という独自の商品らしいが、ほんまかいな?
袋の中には、絆創膏(ばんそうこう)のような色をした 楕円形のシールが7セット入っていた。
よく観察すると 粘着力のある透明なフチだけのシールの真ん中に、細かい穴が空いたベージュのフィルターが取り付けられた構造のようだ。
筆者が購入した店では、価格は税込1481円。1セットあたり約211円と考えると……正直「高っ!」と言いたくなるが、もしも花粉を完全に防げるならば安いもんである。
・隠しきれないアブナイ人感
ノーズフィルターの使用方法は超シンプル。鼻水や脂を取り除いたら、鼻の穴をふさぐように貼り付けるだけ。
台紙からフィルターを剥がし、鏡を見ながら慎重に貼り付けるだけのはずが 意外と難しい。
鼻の周りの肉はデコボコと複雑な形をしているため、てきとうに貼ると隙間ができたりうまく貼りつかなかったりするのだ。
鼻の形状に合わせて角度や場所を調整し、ペタッと一気に押し付ける。
できあがりはこんな感じ!
……って、コレは人様に見せちゃダメな顔じゃない?
鼻だけが異様にツルッとした雰囲気で、まるで樹脂製の模型を取り付けたみたい。あるはずの場所に穴が見えないだけで、人の顔ってこんなに違和感が出てしまうんだな。
じゃあじゃあっ、穴があればそれでいいのかな?
試しにアイラインで穴を描いてみると……
うぅーん、なんか違うんだよな。
さっきまでの穴ナシが作り物の鼻を付けて出歩くアブナイ人だったとすれば、今の穴アリは鼻だけコウメ太夫風メイクで出歩くアブナイ人っていうか。
どちらとエンカウントしたくないかと聞かれると、筆者は後者である。だって作り物の鼻にはのっぴきならない事情がありそうだけど、メイクはその人の好みの問題だもの!
・ノーズフィルターで出かけてみた
せっかくなので、フィルターと共に杉がワサワサと生えたクシャミ不可避なスポットへ出かけてみよう!
そう思って車に乗り込んだところで 速攻事件が起きた。
フィルター剥がれとるやんけ!!!!!!
家を出て10分ほどのことである。あまりにも早く、あまりにも耐久性がない。チクショオオォォォーーーッ!!!!
もちろんクシャミでもしようものなら一撃必殺。もしくは垂れ流れてきた鼻水でふやけ、気付いたらペロンと剥がれてしまうのだ。
ちなみに写真の状態では完全に剥がれ切っているワケではなく、吐く息に合わせて剥がれ、吸う息に合わせて貼りつくような状態。
逆止弁のような動きでフィルター機能は果たしていると言えなくもないが、呼吸するたび鼻先でベージュ色の何かをピロピロと動かす姿を、万が一知り合いに見られたらと思うと……うわぁ、恥ずかし過ぎるって!
一旦剥がして鼻水と脂を念入りに拭き取り、再び新しいフィルターを貼りつける。
今度は剥がれにくく&目立たないように、鼻の穴に押し込むように深めに入れ込んだのだが……
大前提として見た目の違和感がスゴ過ぎるんだよね。今度は両鼻から鼻水を垂らしてるみたいだよ。
特に昼食で立ち寄った食堂では、店の人にどう思われたかが気になってビクビクしてしまった。
それならば最後の手段。フィルターの上からマスクを付ければいいんじゃないだろうか?
筆者の場合、バイクに乗る際の正装として ヘルメットの中にインナーマスクを着用している。これなら誰かに顔を見られる心配がないから、鼻の穴がなくても堂々とお天道様の下を出歩けるはずだ!
──そう思ったのだが、1時間後。
マスクを外した顔に残っていたのは、ベロンベロンに剥がれて辛うじて鼻に乗っているだけの情けないフィルター。湿気のせい粘着力はほぼ皆無になっている。
そのまま見せるのは恥ずかしく、マスクをしてもすぐ剥がれる。こんなの辛すぎるよ。
チ、チ、チクショオオォォォーーーッッ!!!!
──と、ここまでノーズフィルターを酷評しまくっているが、アイツにだって良い面はある。
具体的に言うと、貼りつけている間は花粉の被害がかなり少なくなった。
鼻のムズムズや滝のような鼻水は一旦収まったので、一番大切な “フィルター” としての機能は果たしてくれていたと言えよう。
総評すると、鼻の穴に直接貼り付けるタイプの「ノーズフィルター」は、
・見た目に違和感が出てでも花粉を避けたい
・剥がれるたび211円を貼り直す財力がある
という、捨て身のセレブであれば非常に有効な方法である。
残念ながら、筆者の羞恥心とお財布事情では無理だった。おとなしく病院へ行って薬でも処方してもらうとしよう。
参考リンク:Amazon、楽天市場
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.
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