70歳一人暮らし。終活の準備って何をしておいたらいい?

2024年3月23日(土)18時30分 All About

お金のこと、体調のこと、老後生活は何かと不安になるものです。70歳で一人暮らしをしている人の終活について、専門家が回答します。

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お金のこと、体調のこと、老後生活は何かと不安になるものです。老後のお金まわりの疑問について、専門家が回答します。今回は、70歳で一人暮らしをしている場合の、終活についてです。

Q:自分にもしものことがあったときのために、何をしておいたらいいですか?

「私は70歳で一人暮らしです。終活や、自分にもしものときの準備は何をしておいたらいいですか。近所付き合いはありますが親戚たちとは疎遠です」(匿名希望)

A:まずは、エンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか

自分に万が一があったときのことが心配であれば、周囲の人に、こうしてほしいと伝えておくことが大事です。まずは、エンディングノートを作成して、信頼できる人に話しておく、目に付くところに置いておくなどをしておくといいと思います。
書店に行くと、いろいろなエンディングノートを目にすることと思います。自分が使いやすいもので構いませんし、購入しなくても手持ちのノートでもいいのです。以下のようなことを書いておくといいでしょう。
【1】自分が生まれたところ(本籍)
【2】危篤になった場合や亡くなったときに連絡してほしい親友や友達・仲間の名前、連絡先
【3】自分が患っている病気や通院している(通院していた)病院、かかりつけの医院
【4】介護が必要になったときのこと(自宅にいたい、介護施設に入居したい)
ただし、エンディングノートは法的な効力はありませんので、自分の死後、必ず実行してほしい内容であれば、遺言書を残す必要があります。遺言は、自分の死後に遺言執行者によって実行されます。遺言書には「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」の3種類があります。自筆証書遺言は費用もかからず手軽に作成できる半面、要件を満たさず無効になるケースもあるので、よく調べておくことが必要です。
また、自分が認知症になる、病気やケガで動けなくなったときなどに、このようにしてほしいということを、意思がはっきりしているうちに、信頼する人にお願いして、成年後見人として契約してもらうのも一つの方法です。
まずは、手軽にエンディングノートを作成してみてはいかがでしょうか。気持ちの整理ができるようになると思います。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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