自分の使っている銀行が合併したら預金はどうなる? 気を付けたいこと

2024年3月24日(日)11時30分 All About

お金のこと、難しいですよね。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、銀行が合併したときに気を付けたいことについてです。

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お金のこと、難しいですよね。皆さんからのちょっとしたお金の疑問に専門家が回答します。今回は、銀行が合併したときに気を付けたいことについてです。

Q:銀行が合併したら、何に気を付ければいい?

「自分の使っている銀行が別の銀行と合併したら、何に気を付けたらいいですか?」(40代・会社員)

A:銀行が合併した場合は、ペイオフ(預金保険制度)に注意しましょう

平成元年以降、金融機関のグループ再編などが相次ぎました。銀行が合併した場合、気を付けたいことはペイオフ(預金保険制度)です。
ペイオフ(預金保険制度)とは、万が一金融機関が破綻した場合、1つの金融機関に預けた1000万円までと破綻日までの利息等は、その金融機関が破綻しても保護されるというものです。
銀行の再編が行われると、複数の銀行の預金が合算される場合と、されない場合があります。例えば、同じ名義で、2つの銀行にそれぞれ1000万円の定期預金をしている場合、2つの銀行が合併されて、新しい銀行になった場合には、それぞれの預金が合算されて、新しい銀行の定期預金が2000万円になります。つまり1000万円は保護されないことになってしまいます。
特例措置として、金融機関が合併を行ったり、営業(事業)のすべてを譲り受けた場合には、合併等の後1年間に限って、保護される預金等の範囲は、預金者1人あたり「1000万円×合併等に関わった金融機関の数(例えば、2行合併の場合は、1000万円×2=2000万円)」とその利息等となります。
また、預金が合算されない場合もあります。例えば、複数の銀行が、別会社をホールディング形式(持ち株会社)で立ち上げて、複数の銀行がその傘下に入る場合は、1つのグループに属することになるからです。
銀行が合併すると、店舗の統合、廃店などをする場合もあり、店番が変更になることもあります。給与振込や家賃振込等、各種振込の受取口座として利用している場合には、振込依頼人(勤務先や取引先等)に新しい店番が必要になることもあります。早めに確認をしておきましょう。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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