認知症は鼻から進む?!嗅神経の変性を食い止めるには、アロマセラピーが有効。足踏み+拍手も効果的

2024年3月25日(月)12時0分 婦人公論.jp


イラスト:小林マキ

昨日会ったばかりの人の名前を思い出せない。友達とのおしゃべりで何度も同じ話をしてしまう。いつもの場所に置いたはずのカギが見つからない——。こんなことが続いたら、脳の衰えのサインかもしれません。認知症を予防するための最新情報を紹介します(イラスト/小林マキ 取材・文・構成/岩田正恵《インパクト》 デザイン/米山和子《プッシュ》)

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今日から始める認知症予防生活


1)アロマセラピーを取り入れる

アルツハイマー型認知症の場合、まず鼻の奥にある嗅神経にアミロイドβがたまって嗅覚障害が起こり、その後、認知障害を発症することが近年の研究でわかっています。

「つまり、初期段階で嗅神経の変性を食い止めれば、次に起こる脳の神経変性を予防できるのです」(浦上先生。以下同)


イラスト:小林マキ

嗅神経の変性を食い止めるには、アロマセラピーが有効です。

「オイルは天然のものを使いましょう。日中持ち歩くならアロマペンダントに数滴垂らし、デスクワーク中や寝室で使う場合は芳香器を使うと便利」


ローズマリーカンファーとレモンのオイルを2対1の割合で配合


真正ラベンダーとスイートオレンジのオイルを2対1の割合で配合

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浦上式アロマシール昼用 30枚入り ¥1,980/富士産業

上着の襟裏などに貼るだけで手軽に芳香浴を楽しめるアロマシール。100%天然のローズマリーカンファーとレモンのオイルをブレンド。真正ラベンダーとスイートオレンジをブレンドした夜用もある。

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2)頭を使いながら運動する

運動をしながら頭も使うと、さらに効果的に脳を鍛えられます。

「『足踏み』に『拍手』を加えてみましょう。息がやや弾む程度の負荷で行うのがポイントです。5の倍数に慣れてきたら、3の倍数、7の倍数で手をたたくなど、タイミングを変えていろいろチャレンジしてみましょう」

●足踏み+拍手の運動


イラスト:小林マキ

1)30秒間、数を数えながら足踏みをする

2)5の倍数のとき、胸の前で手をたたく

3)新しいことにチャレンジする

未体験のことに取り組み、8つの認知機能を鍛えましょう。

「興味の持てそうなものから始め、不得手なものにもがんばって取り組むようにすると、さらに効果が期待できます」

●活動の例と、鍛えられる認知機能
1)塗り絵、貼り絵、生け花・フラワーアレンジメント、園芸→視空間認知機能
2)パズル、手芸、辞書を引く、一度に複数の料理をつくる→注意機能
3)外国語や歴史などの暗記が必要な勉強、資格・検定試験、パソコンやスマホの新しいアプリを使う→近時記憶
4)クロスワード、数独(ナンプレ)、数字の逆唱、オセロなどのボードゲーム→作業記憶
5)計算ドリル、買い物時の合計金額やお釣りの暗算→計算力
6)SNSでの発信、おしゃべり、川柳・俳句・短歌・詩、しりとり、連想ゲーム→思考力
7)料理、手芸、折り紙、楽器演奏→遂行力
8)パズル、バランスゲーム、お手玉、輪投げ→判断力

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『大人の脳活ドリル&いきいき健康生活60日』(浦上克哉監修)¥1,210/主婦と生活社

認知機能をまんべんなく鍛えられる17種類のパズルをたっぷり掲載。認知症予防の実践方法の解説や、安全運転のために「運転脳」の衰えを確認できるチェックリストなども収録。。

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婦人公論.jp

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