「農家のパーティ」ってどんなパーティ? 飲み食いはしないけど、秋田の農業の未来を考えます

2018年3月30日(金)20時0分 Jタウンネット

「パーティ」と聞くと、高級ホテルで厳かに行われるもの、都会のクラブなどでワイワイガヤガヤ、若者たちが酒を飲み散らす様子などを想像する人がほとんどかもしれない。


しかし、秋田県秋田市による「農家のパーティ」という取り組みは、こうしたパーティのことではない。というのも、秋田市の農業関係者と異業種のひとびととの連携を図りつつ、農業の課題を解決し、振興を図るための取り組みだからだ。


動画を通じて地元に農業のファンを作りたい


秋田市では2016年度に「秋田市農業ブランド確立総合戦略」を策定。ブランド名を「農家のパーティ」とした。


「パーティ」という言葉は「語らい・出会いの場」や「仲間」という意味から、農家を含めて様々な人が仲間として語らい、全員が当事者として農業に向き合う場所、という思いを込めている。


取り組みを通じて秋田市の農産品の販売促進や、農業の魅力を向上させたい狙いがあり、農家とシェフや飲食店とのコラボレーションをする取り組みである「農家のパーティプロジェクト」などを行っている。


18年度には秋田市の農業に関する情報を発信していくとし、それに先立ち3月20日からはPR動画のみならず、特設サイトも公開された。


今回のPR動画は5か月にわたる取材の末に完成。「農家のパーティ 秋田市のおいしい挑戦」と題し、農業への思いや品質向上への取り組みなど、農家からの声を伝えている。途中、美味しそうな秋田市の食べ物が映り込んでおり、知らず知らずのうちに動画に目を奪われる。


今回の動画について、秋田市産業振興部産業企画課の担当者は、18年3月22日のJタウンネット編集部の取材に対し、


「農産品のブランド化の取組みは他の地域でもよくありますが、私たちは、農業に光をあてる活動として、農家と他業種の方が連携した取組みを『農家のパーティ』プロジェクトとして推進することなどにより、本市農業全体のイメージアップとブランド化をしていきたいと考えています」

と話す。また、「秋田市は稲作を中心とした農業を行ってきました。また、他の地域と同様、後継者の不足も課題です。今後は稲作以外の園芸作物などの生産にも力を入れ、経営基盤を強化していくことが必要です」と説明した。


今後については、


「まずは地産地消の取組みなどにより地元で秋田市産農産品のファンを作り、今後は県外にもプロモーションを行っていきたいと考えております。『農家のパーティ』PR動画を通して、もっと秋田市の農業に関心を持っていただければと思います」

と展望を語った。

Jタウンネット

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