「『東京では誰も助けてくれないから』と脅されながらも田舎から上京した私。入社式に向かう山手線で...」(茨城県・30代性別不明)
2022年4月1日(金)13時33分 Jタウンネット
今日から新年度。朝の通勤電車では、真新しいスーツに身を包んだ新社会人らしき若者の姿も見受けられた。
マスク越しでも伝わってくる緊張と期待の入り混じった表情を見ると、つい応援したくなってしまうものだ。
茨城県在住のJタウンネット読者・Mさん(30代)は新社会人になった4月1日——入社式の日の思い出を編集部に教えてくれた。
「東京では困っていても誰も助けてくれない」
地元の大人にそう言われ続けていたが、憧れの東京での就職を果たしたMさん。
しかし、会社に向かう電車の中でとてつもない緊張に襲われ、立っていられなくなってしまったという。
ドキドキしながら乗った朝の山手線で
私は東北の田舎育ち。東京は、私にとってあこがれの場所でした。
上京したのは社会人になった時。新卒で入社した会社の本社が東京だったのです。
4月1日の入社式、ドキドキしながら山手線に乗ったのですが、突然気持ちが悪くなり、立っていられないほどに......。
私はあがり症で、緊張するとお腹が痛くなったりめまいがすることがあるのです。
でも電車はそこそこ満員。どうしようもなくなり、そのまま電車の通路にしゃがみ込んでしまいました。
すると、誰かに腕をぐいっと引っ張られました。
そしてその人は何を言うでもなく、端の座席に座らせてくれたのです。
助けてくれたのがどんな方も分からないけれど...
そのときは気持ち悪いのとめまいが酷いのとで、助けてくださった方の顔もまともに見ることができず、
「ありがとうございます」
と力なくお礼を言うことしかできませんでした。
助けてくださったのがどんな方かも全く分からないのですが、当時単身で上京し、極度に緊張していた私にとって、大変ありがたい出来事でした。
「東京に行ったら、困っていても誰も助けてくれないから」
地元にいた時、私にそう教えてきた大人たちに言ってやりたい。
東京にだって、知らない人にでも手を差し伸べてくれる方がいらっしゃる、と。
そして、あのとき助けてくれた方にも、改めて「ありがとうございます」と伝えたいです。
こんなご時勢で、東京に遊びに行く機会は少ないけれども、私は、東京がだいすきです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)
関連記事(外部サイト)
- 「粉ミルクを買う私に『子供がかわいそう』と言うおばさん。ひどく傷つき、その場を離れようとすると...」(群馬県・30代女性)
- 「浴衣デートの途中で立ち寄ったファミレスで、女性店員が『ちょっと来て』。彼女は私をトイレに連れていき...」(新潟県・30代女性)
- 「バイトの帰り道、知らない細道に迷い込んでしまった。助けを求めて近くの民家に駆け込むと...」(群馬県・40代女性)
- 「入試で失敗した私を、あざ笑うかのように雨が降る。傘もなく濡れていると、その大学の学生が話しかけてきて...」(福岡県・30代女性)
- 先生が何気なく言った「変わってるのねぇ...」に大ショック 小学生時代の思い出描いた漫画に反響