60歳になった今も厚生年金に加入しています。このまま厚生年金に加入すると、年金受給額は増えるのでしょうか?

2024年4月11日(木)20時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。今回は、60歳以降も、厚生年金に加入すると年金受給額が増えるのかについて、専門家が回答します。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
今回は、60歳以降も、厚生年金に加入すると年金受給額が増えるのかについてです。

Q:60歳になった今も会社員として厚生年金に加入しています。このまま厚生年金に加入すると、年金受給額は増えるのでしょうか?

「20歳の時は学生のため、国民年金保険料を支払わなかった期間があります。厚生年金加入が39年3カ月ですが、60歳になった今も会社員として厚生年金に加入しています。このまま厚生年金に加入して40年間、保険料を支払った場合、厚生年金の受給額は増えるのでしょうか?」(ケンタウロス)

A:老齢厚生年金受給額は、厚生年金加入期間と、おおよその収入額によって計算されますので、厚生年金加入期間が長くなるほど受給額が増えることになります

国民年金保険料は、原則として20歳〜60歳になるまでの40年間支払います。40年を超えて保険料を納付することはできません。
未納期間がある人は、保険料の納付期限から2年以内であれば、後から支払うことができます。納付期間が過ぎると国民年金保険料を支払うことができません。
一方で、厚生年金保険料は、70歳になるまでは納付できます。
老齢厚生年金受給額は、厚生年金加入期間と、おおよその収入額によって計算されますので、厚生年金加入期間が長くなるほど年金受給額が増えることになります。
老齢厚生年金の受給額は、65歳時点で、それまでの厚生年金の加入記録に基づき受給額が計算されます。65歳以降は、在職定時改定時(毎年9月1日時点)に再計算されます。
相談者「ケンタウロス」さんの場合、このまま厚生年金に加入して40年間、もしくはそれ以降も(最長で70歳になるまで)厚生年金保険料を支払うと、老齢厚生年金の受給額が増えることになります。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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