「修学旅行で他校生にぶつかり、険悪な雰囲気に。平謝りしていると、別のヤンキー集団も割り込んできて...」（都道府県不明・50代男性）

相手の仲間が増えちゃったよと、焦りました——。

Jタウンネットの読者・Oさん（仮名、50代男性）は、中学の修学旅行で肝が冷える経験をした。すれ違いざまに人にぶつかり、持っていたジュースをかけてしまったのだ。

相手は同じく修学旅行中の他校生。謝っても許してもらえないばかりか、集まってきた彼らの仲間に囲まれて......。

＜Oさんの体験談＞

中学校の修学旅行の自由時間に、友達3人と観光地のお土産屋などをブラブラ歩いていた時のことです。

気分が高揚していたのでしょう。私は友人と話しながら脇見をして歩いていました。すると、前から歩いてきた人とすれ違いざまにぶつかり、その拍子に持っていたジュースをかけてしまったのです。相手もどこかの学生で、同じく修学旅行中のようでした。

慌てて謝りましたが、段々と向こうの仲間が集まってきて囲まれ、喧嘩腰で文句を言われ続けました。

友人と一緒に3人で謝っても許してくれず、困り果てていたその時、他校生グループの後から

「おい！お前！お前だよ！」

と声が。学ランを着たヤンキー集団が、私に向かって怒鳴っていたのです。

ヤンキーに胸ぐらをつかまれ...

僕が「相手の仲間が増えちゃったよ」と焦っていると、ヤンキーのうちひとりが他校生グループに割って入ってきて、胸ぐらをつかみました。

「お前さっき俺にガンつけてったろ！」

そして「お前ら3人、ちょっと来いや！」と僕たち3人を引っ張り出し、他校生グループには、

「お前らこいつの仲間か？違うならあっち行け！」

といい、蹴散らしました。

なぜこんなことをされるのか、身に覚えがありません。きっとカツアゲされてしまうのだ、と半ば諦めかけていた僕らが連れて行かれたのは、お土産屋の裏でした。

バスに戻って気付いた真実

そして、ヤンキーの内のひとりから聞かれました。

「お前ら大丈夫か？何かされたのか？」
「金取られたなら取り返してくるぞ？」

気が動転してた僕は「大丈夫です、大丈夫です」としか言えず、逃げ出すようにその場から立ち去りバスへ。それでやっと気分も落ち着き、そこで気づいたのです。ヤンキーたちは僕ら3人を心配し、助けてくれたということに......。

あの時は、お礼も言わず、見た目だけで判断してしまい失礼なことをしてしまったなと後悔しました。

地元のヤンキーなのか、旅行にきてたヤンキーなのか、わかりませんがあの時はありがとう。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて！

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター（＠jtown_net）のダイレクトメッセージ、メール（toko@j-town.net）から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容（どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜）、あなたの住んでいる都道府県、年齢（20代、30代など大まかで結構です）、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

（※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください）