松本莉緒 冷凍庫の中でも淡々と演技!安達祐実さんは『ガラスの仮面』のマヤよりプロでした

2024年4月14日(日)6時0分 女性自身

青春時代に夢中になったドラマの裏には私たちの知らない“ドラマ”がいっぱい。出演者ご本人を直撃し、今だから話せるエピソードをこっそりお届け!


「『主人公のマヤのライバル・姫川亜弓役は、素足で外を駆け回っているようなピュアな子に演じてほしい』と声をかけていただき、『ガラスの仮面』に出演することになりました。私は陸上部で、真っ黒に日焼けしていたから、妙に納得したんです」


こう語るのは、松本莉緒さん。当時は中学2年生、学業を優先していたという。


「学校が終わってからの撮影なので、だいたい16時くらいにテレビ局に向かって夜中まで撮影。学業との両立は大変でした」


主役を演じた安達祐実は、すでに『家なき子』(日本テレビ系)などをヒットさせていた。


「安達さんは私よりも1つ年上でしたが、芸歴は圧倒的に上。実は私も『家なき子』に出演していたのですが、20人くらいいるクラスメートの一人。安達さんにボールを投げつけるシーンでは、とてもそんなことできなくて、スタッフを困らせていました」


スポ根要素を取り入れた演劇漫画が原作。ドラマでも、本当の寒さを知るために冷凍庫に入って演技の特訓を行うシーンがあった。


「スタッフがダウンコートを着ているなか、私たちは春物の服。それでも安達さんは大変さをまったく感じさせず、淡々と演じていく。やっぱりプロの女優なんですね。安達さんに『学校楽しい?』と聞いたとき『ドラマの現場のほうが楽しい』と返ってきたことが印象に残っています」


松本さんは、その安達が演じるヒロインの憧れの存在を演じなければならなかった。


「どうすればいいんだろうと考えて、目力を強くするため、目で会話をするシーンでは瞬きを控えたんです。ライトを浴びながら目をずっと見開いていると、周辺の筋肉がプルプルしてきて大変」


2人の指導者である月影千草役の野際陽子さんも、現場では役に入り込んでいるので、気軽に声をかけられなかった。


「でも、私が月影先生からマヤの動向を聞き『マヤが山に!?』っていうセリフを、つい『山がマヤに!?』って言い間違えて(笑)。さすがの野際さんも『あなた、何言ってんのよ。笑っちゃったじゃない』と噴き出したのですが、その笑顔がすごく素敵でした」


こうして演じた亜弓のことを、原作者の美内すずえも気に入ったようで「イメージどおり」と褒められたそう。


「2004年に放送された、『エースをねらえ!』(テレビ朝日系)では、お蝶夫人を演じました。きっと“主人公の憧れでありライバル”の亜弓を演じた経験が生かされたのだと思います」


『ガラスの仮面』(テレビ朝日系・1997年)


美内すずえによる少女漫画の金字塔『ガラスの仮面』が原作。平凡な少女、北島マヤ(安達祐実)が、ライバル・姫川亜弓(松本莉緒)との葛藤を通して芝居の才能を開花させていく物語。往年の大女優にしてマヤの師匠・月影千草を演じた野際陽子さんの再現度が秀逸!


【PROFILE】


まつもと・りお


’82年、青森県生まれ。11歳で芸能界デビューし、中学の3年間、「松本恵」として多くのドラマ、CMに出演。高校卒業とともに「松本莉緒」として復帰、’14年からはヨガ講師としても活動、先月新潟県にヨガスタジオslowをオープン。

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