貯蓄額、30歳時点の目標は「1000万円~2000万円」が最多 - 社会人1年目でいくら貯めた?

2024年4月19日(金)12時59分 マイナビニュース

ソニー生命保険は4月18日、「社会人1年目と2年目の意識調査」の結果を発表した。調査は2024年3月8日〜3月13日、2024年春(4月)から働き始める社会人1年生、または、就職してから1年が経つ社会人2年生で20〜29歳の男女1,000名を対象にインターネットで行われた。
○社会人1年生が希望する初任給の使いみちは?
2024年春(4月)から働き始める社会人1年生500名と、就職してから1年が経つ社会人2年生500名に、社会人1年目のお金の使い方について質問した。はじめに、社会人1年生(500名)に、初任給はどのようなことに使いたいか聞いたところ、「貯蓄に回す」(39.8%)が最も高くなった。貯蓄して今後の生活や将来に備えたいと考えている人が多いようだ。次いで高くなったのは、「生活費(食費など)に充てる」(30.6%)、「自分にちょっと良い物を買う」(25.4%)、「親への贈り物を買う」(24.4%)、「親をご馳走につれていく」(21.4%)だった。
次に、社会人2年生(500名)に、初任給はどのようなことに使ったか聞いたところ、「貯蓄に回す」(32.2%)が最も高くなり、「自分にちょっと良い物を買う」(26.8%)、「生活費(食費など)に充てる」(24.8%)、「親への贈り物を買う」(20.8%)、「友人と飲み会・食事会を楽しむ」(20.4%)が続いた。社会人1年生と2年生の回答を比較すると、「貯蓄に回す」は社会人1年生では39.8%と、社会人2年生(32.2%)と比べて7.6ポイント高くなった。また、「友人と飲み会・食事会を楽しむ」は社会人2年生では20.4%と、社会人1年生(15.6%)と比べて4.8ポイント高くなった。社会人2年生には、2023年5月の新型コロナ5類移行後、それまで控えていた飲み会や食事会の機会を増やした人が多いのかもしれないと、同社は分析している。
○社会人1年目の生活でかかったお金は?
社会人2年生(500名)に、社会人1年目の生活でかかったお金について質問した。かかった金額の平均をみると、「身だしなみ(スーツ・化粧品など)」では48,429円、「自己投資(資格取得、セミナー参加、書籍購入など)」では25,295円、「プライベートな付き合い・交際」では202,990円、「実家に入れた金額」では153,888円となった。
男女別にみると、かかった金額の平均は、「プライベートな付き合い・交際」では男性193,752円、女性212,228円と、男性と比べて女性のほうが18,476円高くなり、「実家に入れた金額」では男性162,328円、女性145,448円と、女性と比べて男性のほうが16,880円高くなった。
昨年の調査結果と比較すると、かかった金額の平均は、「身だしなみ(スーツ・化粧品など)」では2023年42,210円→2024年48,429円と6,219円増加した。2023年5月の新型コロナ5類移行に伴い、テレワークから出社勤務への勤務形態の変更が増加し、スーツや化粧品にお金をかける人が増えたのではないかと考えられる。他方、「プライベートな付き合い・交際」では2023年213,448円→2024年202,990円と10,458円減少した。物価上昇の影響で、交際費への出費を抑えた人が増えたのかもしれない。
○社会人1年目に貯蓄した金額は?
社会人2年生(500名)に、社会人1年目の生活で貯蓄した金額を聞いたところ、「10万円未満」(17.0%)や「50万円〜100万円未満」(19.4%)、「100万円以上」(23.8%)に回答が分かれ、平均は49万円となり昨年の調査結果と同じ金額だった。
○30歳時点の目標貯蓄額、目標年収は?
30歳時点の目標貯蓄額を聞いたところ、「1000万円〜2000万円未満」(20.6%)や「500万円〜600万円未満」(16.2%)に回答が集まり、平均は986万円となった。昨年の調査結果と比較すると、目標貯蓄額の平均は、2023年788万円→2024年986万円と198万円増加した。止まらない物価上昇を背景とした、新社会人2年生の生活防衛意識の高まりが垣間見える結果に。
社会人2年生(500名)に、30歳時点の目標年収を聞いたところ、「500万円〜600万円未満」(25.0%)に多くの回答が集まったほか、「300万円〜400万円未満」(13.4%)や「400万円〜500万円未満」(16.2%)、「1000万円以上」(13.8%)にも回答が集まり、平均は647万円となった。男女別にみると、平均は男性705万円、女性588万円と、男性のほうが117万円高くなった。昨年の調査結果と比較すると、男性では2023年558万円→2024年705万円と147万円増加し、女性では2023年481万円→2024年588万円と107万円増加した。
○将来、どの役職まで出世したい?
全回答者(1,000名)に、将来、どの役職まで出世したいか聞いたところ、「課長」が12.4%、「部長」が18.4%、「役員」が13.7%、「社長」が7.3%で、合計した「出世したい(計)」は51.8%となり、「出世したいと思わない」は48.2%だった。年次別にみると、「出世したい(計)」は社会人1年生56.4%、社会人2年生47.2%、「出世したいと思わない」は社会人1年生43.6%、社会人2年生52.8%となった。また、年次・男女別にみると、社会人2年生の女性では「出世したいと思わない」が63.6%と、他の層と比べて高くなった。
○社会人2年生が、社会人1年目に驚いたこと
社会人2年生(500名)に、社会人1年目に驚いたことを聞いたところ、「手取り額が少ない」(24.4%)が最も高くなった。給与の額面に対し、実際に手元に入る額が思いのほか少ないと感じた人が多いのでは。次いで高くなったのは、「人間関係が大変」(18.8%)、「謎のルール・決まりごとがある」(18.0%)、「理不尽なことが多い」(17.6%)、「仕事量が多い」(16.8%)だった。職場の人間関係の難しさや独特のルールにびっくりした人は少なくないようだ。男女別にみると、「手取り額が少ない」(男性20.8%、女性28.0%)は、男性と比べて女性のほうが5ポイント以上高くなった。また、「無駄な慣習がある」(男性18.4%、女性10.8%)と「ビジネス用語・専門用語が多い」(男性19.6%、女性8.4%)は、女性と比べて男性のほうが5ポイント以上高くなった。
○職場での行動、社会人としてアリ? ナシ?
社会人1年生・2年生は、社会人としての"常識"について、どのような意識を持っているのか。全回答者(1,000名)に、職場での行動について、それぞれ社会人として「アリ」だと思うか、「ナシ」だと思うかを聞いたところ、「メモをスマホやタブレットでとる」では「アリ」は71.2%、「ナシ」は28.8%、「遅刻・欠勤連絡をメールやLINEでする」では「アリ」は67.2%、「ナシ」は32.8%となった。
「必要もないのに残業をしている」では、「アリ」は25.0%、「ナシ」は75.0%となった。また「有給休暇を付与年度内に(ほぼ)全て消化する」では、「アリ」は73.1%、「ナシ」は26.9%となった。有給休暇を全て消化することを肯定的に捉える人が多いようだ。
「テレワーク開始直前まで熟睡する」では、「アリ」は62.8%、「ナシ」は37.2%となった。テレワークが始まる直前まで熟睡していることは許容範囲だとする意見が多数派だった。また、「下半身だけパジャマ姿でオンライン会議に出席する」では、「アリ」は65.8%、「ナシ」は34.2%となった。3人に2人がカメラに映る上半身だけ身だしなみを整えればよいと考えているようだ。
○「完全テレワーク」と「完全出社」、どちらを選びたい?
全回答者(1,000名)に、働き方について2つの選択肢を提示し、希望を聞いた。まず、「完全出社」か「完全テレワーク」か、どちらか一方の働き方を選ぶならどちらを選ぶか聞いたところ、「完全出社」は51.9%、「完全テレワーク」は48.1%と、両者が拮抗する結果に。昨年の調査結果と比較すると、「完全出社」と回答した人の割合は、2023年54.7%→2024年51.9%と2.8ポイント下降した。
次に、「居住地域制限がないテレワーク制度」を勤務先が導入したら利用したいか聞いたところ、「利用したいと思う」は74.1%、「利用したいと思わない」は25.9%となった。社会人2年生の回答をテレワーク経験の有無別にみると、「利用したいと思う」と回答した人の割合は、テレワークをすることがあった人では79.8%と、なかった人(65.7%)と比べて14.1ポイント高くなった。
○社会人2年生が、社会人1年目に経験したことTOP3は?
社会人2年生(500名)に、社会人1年目に経験したことを聞いたところ、「ミスをして頭が真っ白になる」(31.0%)が最も高くなった。次いで高くなったのは、「学生時代に戻りたくなる」(28.6%)、「電話対応が上手くできない」(28.0%)、「自己紹介で緊張する」(27.2%)、「ビジネス用語や専門用語に戸惑う」(27.0%)だった。男女別にみると、「同期と愚痴の言い合いで盛り上がる」(男性16.8%、女性23.6%)は、男性と比べて女性のほうが5ポイント以上高くなった。同期入社の同僚と愚痴をこぼし合ううちに、止まらなくなってしまった人が多いのでは。「会社の独自ルールに驚く」(男性25.6%、女性14.4%)は、女性と比べて男性のほうが10ポイント以上高くなった。
○一緒に働きたいと思う、好きな先輩・上司の特徴
社会人1年生・2年生の先輩・上司に対する意識について質問した。 全回答者(1,000名)に、一緒に働きたいと思う、好きな先輩・上司の特徴を聞いたところ、「教え方がうまい」(44.9%)が最も高くなった。社会人1年生・2年生には、仕事をわかりやすく教えてくれる上司が人気のようだ。次いで高くなったのは、「指示が的確」(43.4%)、「思いやりがある」(43.0%)、「誰にでも分け隔てなく接する」(41.3%)、「褒め方がうまい」(40.5%)だった。男女別にみると、「思いやりがある」(男性37.2%、女性48.8%)、「誰にでも分け隔てなく接する」(男性35.2%、女性47.4%)、「褒め方がうまい」(男性34.6%、女性46.4%)は、男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなった。
○一緒に働きたくないと思う、嫌いな先輩・上司の特徴
全回答者(1,000名)に、一緒に働きたくないと思う、嫌いな先輩・上司の特徴を聞いたところ、「いつもイライラしている」(47.1%)が最も高くなった。常に不機嫌そうな先輩・上司には好感を持てないという社会人1年生・2年生が多いようだ。次いで高くなったのは、「口を開けば悪口・嫌味ばかり」(42.9%)、「相手によって態度を変える」(39.8%)、「自分の間違いを認めない」(38.3%)、「指示がコロコロ変わる」(36.9%)だった。男女別にみると、「いつもイライラしている」(男性41.6%、女性52.6%)、「口を開けば悪口・嫌味ばかり」(男性37.4%、女性48.4%)、「相手によって態度を変える」(男性34.4%、女性45.2%)、「他人の粗探しばかりする」(男性30.8%、女性40.8%)は、男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなった。
○社会人1年生・2年生のやる気をアップさせる先輩のセリフ
全回答者(1,000名)に、落ち込んでいるとき(仕事上で失敗したときなど)に、先輩社会人に言われたら、やる気に火がつくセリフを聞いたところ、「君がいて助かった、ありがとう」(34.0%)が最も高くなった。感謝の気持ちを言葉で伝えられると、モチベーションがアップするという人が多いようだ。次いで高くなったのは、「本当によく頑張った」(26.6%)、「何でも相談してね」(25.7%)、「一緒に乗り越えよう」(22.8%)、「よくそこまでできたね」(16.3%)だった。男女別にみると、「君がいて助かった、ありがとう」(男性29.4%、女性38.6%)、「本当によく頑張った」(男性21.8%、女性31.4%)、「何でも相談してね」(男性20.8%、女性30.6%)は、男性と比べて女性のほうが約10ポイント高くなった。
○社会人1年生・2年生のやる気を奪う先輩のセリフ
全回答者(1,000名)に、先輩社会人に言われたら、やる気が奪われてしまうセリフを聞いたところ、「この仕事向いてないんじゃない?」(29.6%)が最も高くなった。適性を否定するような言葉を投げかけられると、努力する意味や目的を見失ってしまう人が多いのでは。次いで高くなったのは、「もういいよ、別の人にお願いする」(22.9%)、「私が若いころは○○だったのに」(21.5%)、「やる気ある?」(18.9%)、「前にも言ったと思うんだけど?」(17.6%)だった。男女別にみると、「女/男だからしょうがないね」(男性9.6%、女性19.8%)は、男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなった。
○目標にしたい先輩のイメージに合う有名人は?
目標にしたい先輩のイメージに合う有名人を聞いたところ、男性有名人では1位「大谷翔平さん」、2位「櫻井翔さん」、3位「内村光良さん」となった。メジャーリーグの大舞台で大記録を次々と打ち立てている大谷翔平さんを、目指すべき先輩像と考えている人が多いようだ。男女別にみると、男性回答、女性回答いずれも1位は「大谷翔平さん」だった。男性回答の2位は「阿部寛さん」、3位は「内村光良さん」「櫻井翔さん」、女性回答の2位は「櫻井翔さん」、3位は「内村光良さん」だった。女性有名人では1位「天海祐希さん」、2位「水卜麻美さん」、3位「新垣結衣さん」「有村架純さん」「石原さとみさん」「北川景子さん」だった。男女別にみると、女性回答の1位は「水卜麻美さん」だった。
○一緒に頑張りたい同期のイメージに合う有名人は?
一緒に頑張りたい同期のイメージに合う有名人を聞いたところ、男性有名人では1位「高橋文哉さん」、2位「鈴木福さん」、3位「菊池風磨さん」となった。男女別にみると、男性回答では「鈴木福さん」が1位に。子役としてブレイクし、現在は情報番組やバラエティでも活躍している鈴木福さんと一緒に働きたい男性が多いようだ。女性回答では"なにわ男子"の「道枝駿佑さん」がTOP3にランクインした。女性有名人では1位「永野芽郁さん」、2位「橋本環奈さん」、3位「広瀬すずさん」となった。男女別にみると、女性回答の3位は「今田美桜さん」だった。

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