【困惑】すき家の新作「ナポリタン牛丼」はモヤモヤする味 / 異種格闘技戦を期待していたら…
2025年4月22日(火)15時42分 ロケットニュース24
牛丼とナポリタン……!! これは丼の中で死闘が起こりそうな予感大! というわけで、さっそく『ナポリタン牛丼』を食べて来たのだが……おや? ちょっとこれは想像と違うぞ……?
・牛丼万博
「チー牛」があまりにも有名なすき家。中でもバラエティ豊かなオプションは、他のチェーン店の追随を許さない。期間限定牛丼も定期的に発売しており、イメージはさながら “牛丼万博” といったところだろうか?
また、ある意味で「数撃ちゃ当たる戦法」を愚直に繰り返す すき家だが、実際に当てることもあるから流石の一言。正直、個人的には毎年「食べラー・メンマ牛丼」を今か今かと待ちわびている。
・期待大
さて、新作の『ナポリタン牛丼』は、すき家自ら「牛丼とナポリタンの意外な組み合わせ!」と言っちゃうほど奇抜なタッグ。洋食のナポリタンをリングに上げるとは “異種格闘技戦”とも言えなくはない。
ナポリタンが牛丼が霞むほどの存在感を見せつけるのか? それとも牛丼が貫禄を見せるのか? さらに両者によるシナジー効果は? 食べる前からここまでワクワクが止まらない牛丼は久しぶりだ。だがしかし……。
結果的に『ナポリタン牛丼』は、良くも悪くも「裏切って来た」としか申し上げようがない。その理由はズバリ、1つだけ。ナポリタンが「ナポリタン?」だったからである。
・ナポリタンとは
詳細なナポリタンの定義はわかりかねるが、すき家のそれはナポリタンというより「辛くないアラビアータ」と言った感じ。つまりパスタをトマトソースで和えただけのシンプルな味付けだ。
そのため良く言えば牛丼を全く邪魔していない。牛丼とナポリタンが激突するもなにも、パスタそのものにはほぼ存在感も無く、牛丼にトマトソースの酸味をプラスするだけの要員であった。
逆に言うとナポリタンの気配が無さ過ぎて、物足りなく感じたことは事実。牛丼が悟空ならナポリタンはベジータくらいのバチバチを想像していたが、実際にはヤジロベーくらい影が薄かった。
・普通に美味しいけど
なので味としては「トマトソースの酸味が加わって意外とあっさり系の牛丼」とも言えるし「THE・見かけ倒し。パンチが無い牛丼」とも言える。ただ少なくとも「美味しくない」ということはない。だってほぼ普通の牛丼だから。
なお『ナポリタン牛丼』は並盛が690円だが「チーズナポリタン牛丼(820円)」と「にんにくナポリタン牛丼(760円)」も用意されている。パンチ重視の方は、オプションを付けた方がいいかもしれない。
個人的に今回の『ナポリタン牛丼』が失敗だとは思わないが、冒険心に富んだ商品だとも思わなかった。いずれは方向性を変えた「はしたないほどナポリタン牛丼」も食べてみたい。
参考リンク:すき家
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
画像をもっと見る