就職確定先に「相談できる人がいない」学生4割…リクルート

2022年4月22日(金)16時15分 リセマム

入社にあたって不安に感じていることの有無

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リクルートの就職みらい研究所は2022年4月21日、大学生・大学院生を対象にした「就職プロセス調査」の結果を公表した。就職確定先に「相談できる人がいない」学生が4割がおり、相談できる人の有無によって、就職確定先への認識に差があることがわかった。

 調査は、2022年卒業予定の大学生および大学院生に対して、「リクナビ2022」にて調査モニターを募集し、モニターに登録した学生を対象に実施。インターネットを利用して3月11日〜3月14日に行い、集計対象は大学生1,212人、大学院生377人。

 民間企業への就職確定者のうち、約6割が「入社にあたって不安に感じていることがある」と回答。具体的な不安については、「仕事の忙しさについて」「職場の人間関係について」が7割以上だった。その他、「自分の能力について」「職場環境や雰囲気について」「配属先について」等が続いた。

 また、就職確定先に相談できる人がいるかを聞くと、「いない」と回答した学生は4割いた。「相談できる人がいない」学生のうち、約7割が入社にあたり不安を感じていることがわかった。不安があると回答した学生の割合は、「就職確定先に相談できる人がいる」と回答した学生の55.3%に対し、「就職確定先に相談できる人はいない」と回答した学生は72.1%で、15ポイント以上の差があった。

 不安に感じていることの内容は、「就職確定先に相談できる人はいない」と回答した学生が、より多くの項目について不安に感じていると回答。就職確定先に対する認識を、相談できる人の有無別に見ると、「確定している就職先のことを理解できている」「確定している就職先は、自分のことを理解してくれていると感じる」「もう一度就職活動をするとしても、今の就職予定先と同じ企業(団体)に就職したい」「現在確定している進路に納得している」に対して、「あてはまる」や「非常にそう思う」と回答した学生の割合は、「相談できる人がいる」学生の方が高い。

 今回の結果から、就職確定先に相談できる人がいるか・いないかによって、不安の有無や、就職確定先への認識に差があることがわかった。就職みらい研究所は、「企業は、選考中や内定承諾後も含め入社前までの期間において学生が相談しやすい環境を整えることで、相互理解を深め、学生の進路への納得感を高めることが期待できる」とまとめている。

リセマム

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