サラサラなポニテやキュートなおしりだけじゃない! 『Stellar Blade』で感じた一番の魅力は――

2024年5月1日(水)10時28分 マイナビニュース

やっぱり、おしり。主人公「イヴ」のセクシーなビジュアルは、アクションゲーム『Stellar Blade(ステラーブレイド)』を語るうえで外せない。結局、おしりが優勝なのだ。
正直、最初は「バトルアクションの奥深さ」を一番に伝えようと書き始めたし、実際に本格派のガチな戦闘がおもしろいことは間違いないだろう。
だが、今回、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)にゲームのレビューコードをいただいて、実際に『Stellar Blade』をプレイしてみたら、筆者のワクワクポイントは、いつだってイヴの外見を変える「ナノスーツ」を手に入れたときだった。スカートのイヴは、いついかなるときでもおしりをチラ見せしてくる。だから、まずはそのことについて語りたい。
もちろん、ナノスーツによる着せ替えでは、セクシーな衣装だけでなく、“おしゃれな普段着”っぽい服装も楽しめる。しかし、オブラートに包まずに、あえて言おう。このゲームは、エッチな服を着た可愛い女の子のおしりをチラチラ見ながら、ガチンコのアクションバトルでグロテスクな生命体と戦うのが楽しいゲームだ(個人の感想です)。
かわいくセクシーな衣装は本作の最も重要な成分!
物語の舞台は、「ネイティブ」と呼ばれる謎の生物によって支配された地球。地上の文明はすでに崩壊しており、残された少数の人類は「ザイオン」と呼ばれる都市に身を潜めていた。
ゲームは、宇宙にある「コロニー」の空挺部隊兵士のイヴが地球に降り立つシーンからスタートする。目的は、ネイティブ殲滅と地球奪還。しかし、不慮の事故と上位個体「アルファネイティブ」の出現によって、イヴはいきなり窮地に立たされる。その状況を救ったのが、回収屋「アダム」だった。
イヴは、ミッション達成のためにアダムと行動することに決め、道中出会った空挺部隊のエンジニア「リリー」とともに、ザイオンで暮らす人々と交流しながら、アルファネイティブ、そして、さらに上位の存在「エルダーネイティブ」を討伐すべく、荒野や大砂漠といった地を冒険する。
3月29日に配信された体験版は、プレイ時間が約1時間と短いこともあって、サラサラすぎるイヴのロングポニーテールを眺めているだけで終わってしまったが、本編をプレイし始めると、イヴの見た目を変更できるスキンが次々と手に入る。
それならば、気分に合わせ、さまざまな服を着て冒険に出たくなるというもの。新しいナノスーツに袖を通せば、単調な荒野の景色も心なしか華やいで見えるから不思議だ。なお、ナノスーツは、ステータスの向上や特殊能力があるわけではない。何も着ていないと防御力に影響の出る「シールド」がゼロになってしまうが、服ごとに差はなく、完全に見た目が変わるだけである。
一般的なゲームだと、外見を変えるスキンは、ゲーム上に登場する装備や、コラボデザインなどが多いだろう。だが、『Stellar Blade』の場合、「これからデートに行くのか?」と思うようなおしゃれ着「デイリーバイカー」から、ファンシーなクマの着ぐるみ「フラッフィーベア」まで、バリエーション豊富。しかも、その多くがフェティシズムを刺激する衣装ばかりで、とてもけしからん。
SFらしさ感じる“ぴっちりスーツ”はボディラインがくっきりと出て艶めかさがあるし、アイドルのようなコスチューム「モチベーション」は胸の谷間を通る不思議な紐がデザインされている。ミニスカートを履けば、アクションのたびに“内側の花園”がチラリ。ちょっと走るだけでも露わになるおしりは、まったくもってけしからん。
しかも、バトルではアクロバティックな体さばきを披露するイヴ。敵の攻撃を避けるときや、武器で斬りつけるときなど、脚をガバーっと開くことも少なくない。その様子は、ドアップかつ狙いすましたようなカメラアングルで、大胆に映される。SNSに投稿しようものなら、センシティブ判定でアカウントが凍結されやしないかと不安になる人もいるのではないだろうか。
ただ、一応、説明しておくと、イヴは生身の人間ではない。詳しくは説明できないが、「アンドロエイドス」と呼ばれるサイボーグ的な新人類である。だから、チラチラ見えるおしりは機械のパーツ。決して卑猥ではないのだ。そういうことにしておいたほうがいい。
ちなみに、外見変更では、メガネやイヤリングといったアクセサリー類も豊富なうえ、ラインアップは少ないものの、アダムとリリーも外見変更可能だった。
もちろん、ポニーテールは体験版と変わらずサラサラで、イヴが動くたびにたなびく髪の毛にはいちいち目を奪われる。1つの束ではなく、独立した1本1本の細かい毛がそれぞれ動き、アクロバティックなイヴのアクションをより華やかに演出。個人的には、うまく敵を倒せたときと同じくらい、キレイにポニテがなびくアクションを見られたときの喜びが大きかった。
また、あるサブミッションをクリアすれば、ヘアスタイルのアレンジ要素が解放される。選べるのは、姫カット「ザイオンの姫」、前髪を三つ編みにした「バレンタイン」、フワッとウェーブ「カシムにお任せ」など10種類以上。カラーは、各ヘアスタイルごとに決められた数種類から選択する。
ただし、どんなヘアスタイルにしても、絶対にポニーテールはなくならない。変更できる髪型は「ポニーテール以外」である。クマの着ぐるみを装備しても、ポニーテールは外に出す徹底ぶり。ここまでくると、もはや、開発のポニーテールへのこだわりは、常軌を逸しているのかもしれないと考えてしまう。
なお、ポニテがサラサラ過ぎて逆に戦闘に集中できないと感じる人もいるかもしれないが、設定で「ポニーテールの長さ」を「ショート」と「ロング」から選べるので安心してほしい。
でも、ゲームの本質的なおもしろさはガチなアクションバトルにあり
『Stellar Blade』は、ただセクシーさをウリにしているだけのゲームではない。イヴの美しいビジュアルと裏腹に、アクションのシステムはかなり硬派だ。もし、退屈なゲームだったなら、どれだけおしりがあっても、おそらく途中で飽きてしまうだろう。最後までポニテやおしりを楽しめたのは、バトルが奥深く、おもしろいからである。
タイトルの通り、イヴのメイン武器は「ブラッドエッジ」というブレード。この剣によるコンボ攻撃で敵と戦うのが基本だ。加えて、ゲージを消費して発動する「ベータスキル」「バーストスキル」などを組み合わせながら戦う。特に「バーストスキル」は超強力で、強敵相手の切り札として使える。
また、敵に気づかれないよう死角から近づけば、一撃必殺を決める「ステルスキル」を発動可能。ただし、「忍び足」のような要素はないので、とにかくネイティブの動きに合わせて真後ろから近づく必要がある。
さらに、遠距離武器として「射撃モード」も搭載。「L2」でドローンを左手に装着したら、照準を合わせて弾丸を発射できる。弾薬は、通常の「スラグ弾」のほか、「ショットガン」「爆発弾」「スティンガー」「ブラスターセル」などさまざま。遠距離武器のみで進むステージもあって、まるでシューティングゲームのような感覚で楽しめた。
そして、バトルシーンにおいて特に重要なのが防御面。タイミングよく敵の攻撃をガードすると「パリィ」が、さらに完璧なタイミングでガードすると「ジャストパリィ」が発動する。この「ジャストパリィ」は、戦闘のコアになる要素と言っても過言ではない。
敵は「バランス」によって体勢を維持しており、「ジャストパリィ」を決めることで、この「バランス」のゲージが削られ、ゼロになると、完全にバランスを崩した「よろめき」状態になる。すると、大技「レトリビューション」を発動可能。ダイナミックな演出とともに大ダメージを与える。
ただし、ガードばかりしていると、ダメージを軽減させる「シールド」のゲージが減少。このゲージが少なくなると、イヴの被ダメージが増えてしまうので、パリィ後に反撃する「カウンター」などを織り交ぜて立ち回ることが大事だろう。
さらに、敵は、「パリィ」できない攻撃も使ってくる。黄色い光とともに放つ攻撃はガードせずに「回避」しなければならない。タイミングがよければ「ジャスト回避」となり、スキルを覚えていればカウンターからのコンボ攻撃を発動可能。青い攻撃は「ブリンク」で敵の背後に周り、紫の攻撃は「リパルス」と呼ばれる回避アクションを使うとカウンター攻撃を放てる。
つまり、シールドなどのゲージを意識しつつ、敵の攻撃モーションを見ながら、対応する回避アクションをタイミングよく実行し、多彩なスキルで攻撃する、そんな本格的なアクションを思う存分楽しめるわけだ。
今回、筆者は難易度「ノーマルモード」でプレイ。序盤から中盤の敵はボスを含め、アクションゲーム苦手な筆者でもそこまで苦戦することはなく、1〜2度デスすることはあっても、ほどよい達成感を味わえる手ごわさに設定されているように感じた。
しかし、終盤の主要ボスはまさに“死にゲー”レベル。息つく暇なく展開される攻撃に対して4つの防御技を冷静に決め続けなければならないし、一撃のダメージもなかなかデカい。クリアに1時間以上かかったボスもいたほどだ。それゆえ、倒したときの達成感はひとしおだった。
ちなみに、外見を変える「ナノスーツ」以外に、ベータスキルが強化される「ベータトランスエグゾスパイン」、ジャスト回避やジャストパリィが決まりやすくなる「リフレックスエグゾスパイン」など、ジャンルに特化した強化を行える「エグゾスパイン」に加え、「シールド強化ギア」「コンボ攻撃強化ギア」などの「ギア」も装備できるようになっている。なかなか勝てない相手に出くわしたときは、これらの装備を見直すのも1つの手だろう。
ザイオンには困っている住民がいっぱい
拠点となる「ザイオン」にいるのは、ネイティブと戦う力を持たない住民がほとんど。ネイティブがうろつく街の外にはあまり出ることができない。そのため、「どこかに落とした資源を回収したい」「探索に出て行方不明になった人を探したい」と思っても、自分たちでは実行できず、歯がゆい思いをしている。
そこで、イヴの出番だ。ザイオンの人々と交流していると、サブミッションとしてさまざまなお願いをされることになる。メインストーリーと直接関係ない内容がほとんどだが、ミッションを達成するとさまざまな報酬が手に入るほか、住民のバックグラウンドや、ゲームの世界観を触れることができるので、積極的に受けるに越したことはないだろう。
だが、ザイオンの人々は、思った以上に困っていた。街の人の依頼を聞いてあちこち歩き回っていたら、正直、メインストーリーが全然進まない。依頼を達成して戻ってきたらまた依頼。それの繰り返しだ。
なお、エリアは、地形データを参照しながら自由に探索できる「荒野」「大砂漠」のほか、ダンジョンのように進んでいく「エイドス7」「マトリックス11」など、いくつかのマップに分かれている。
それぞれのエリアでは、ファストトラベルはあるものの、気の利いた移動手段は存在しない。目的地の近くの「ウェイポイント」に移動したら、あとはとにかくイヴが走る。そのため、内容は簡単でも、時間がかかるサブミッションが多かった印象だ。しかも、あちこちに収集アイテムの「缶」や、アイテムの入った「コンテナ」などがあるので、気づいたら寄り道ばかりで時間が溶けていることも少なくない。
特に、ダンジョンタイプのエリアは、マップデータを参照できないため、周囲を「スキャン」しながら探索する必要がある。クリア後にサブミッションで再度調査に戻るときは、どこに何があったか覚えていないことも多く、なかなか億劫だった。
しかし、それでもイヴを走らせることができたのは、BGMの心地よさがあるからかもしれない。ステージ中に流れているサウンドは、ほとんどがボーカル入り。優しくもさみしげな歌声が世界観に溶け込んでいく。この歌が、同じ場所の探索でもイヴの背中を押してくれる。ハイキングで疲れたときにみんなで歌うと目的地までがんばれる理論に近いのかもしれない。
ちなみに、回復ポイントの「キャンプ」で流れる楽曲は、レコード的な装置で切り替えられるようになっている。開発がポニーテルだけでなくサウンドにも力を入れていることがうかがえるだろう。
キュートなおしりと硬派なバトルアクションが魅力の『Stellar Blade』。イヴのセクシーかつ可憐な立ち回りは、激しい戦闘に彩りが出るので、操作しているだけでも楽しい。終盤の“死にゲー”レベルの強敵とのバトルは手に汗握るおもしろさがあったし、アクションゲームとしての完成度はかなり高い印象だ。全体的に満足度の高いタイトルだと思う。
一方で、ストーリーにはやや味気なさを感じた。全体的にひねりが少なく、テーマもオーソドックス。「ネイティブ」の真実が明らかにされていくところは興味深く進められたものの、後半は大きな驚きがなく、失速していった印象がある。
エンディングもやや残念だった。おそらくプレイヤーの選択によって結末が変化するのだが、選んだ選択肢がよくなかったのか、DLCを意識したものかはわからないが、なんとも中途半端な終わり方になってしまったのだ。若干のモヤモヤが残った。
とはいえ、最後の選択は頭を悩ませるものなので、ぜひ実際にプレイして、ザイオン、そして人類の未来をその手で掴み取ってほしい。
‎© 2024 SHIFT UP Corporation. All rights reserved. Published by Sony Interactive Entertainment Inc.

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