「アーリーリタイア」って何? 必要な資金や貯金はいくら?

2024年5月14日(火)11時30分 All About

「アーリーリタイアメント」とはどのようなことなのでしょうか。また、どれくらいのお金があればよいのでしょうか?

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できるだけ早く仕事から離れたいと、「アーリーリタイアメント」を希望する人はいます。では、「アーリーリタイアメント」とはどのようなことなのでしょうか。また、どれくらいのお金があればよいのでしょうか?

アーリーリタイアって何?

アーリーリタイアメント(アーリーリタイア)は、本来、定められている定年退職の時期、年齢よりも早く退職することをいいます。とはいえ、厳密に決まっているわけでもなく、会社経営者や自営業者やフリーランスの場合も、一般的な定年退職の年齢60歳よりも前に現役を退くときには、アーリーリタイアメントといいます。
また、似たような言葉にセミリタイアというものもあります。アーリーリタイアメントは完全に仕事から手を引きますが、セミリタイアの場合は仕事の量を抑えて収入を得つつ、自分の好きなことを楽しむようなイメージです。

アーリーリタイアメントするには、どれくらいのお金が必要?

アーリーリタイアメントをするときには、どれだけのお金が必要になるのか知りたいという声を聞くことがあります。しかし一概に、いくら必要と言うことは難しいのです。その理由としては、アーリーリタイアメントをするタイミング、およびリタイア後に何をしたいのかによって、必要になるお金が変わってきてしまうからです。
そこで、個別の事情を加味しながら、アーリーリタイアメントに必要な費用はいくらかを算出する必要があるのです。

アーリーリタイアメントに必要な費用項目

・生活費(住居費、食費、水道光熱費、社会保険料、各種税金)
・イベント費(旅費、外食費、レジャー費など)
・援助費(子供などの結婚費用や住宅購入資金)
・交際費
・冠婚葬祭費
・医療費
・民間保険料
・予備費
・その他
アーリーリタイアメントで主に必要となるお金としては、上記のような項目が必要になってきます。自分の場合は、いくら必要になるのかを考えて、算出してみましょう。
たとえば、上記の項目の55歳でアーリーリタイアメントとする場合で90歳までの35年間をシミュレーションします。費用としては、生活費として毎月30万円、イベント費で毎年100万円、子供2人へのマイホーム購入資金としてそれぞれ500万円を援助金として渡すケースです。
生活費:30万円×12カ月×35年=1億2600万円
イベント費:100万円×35年=3500万円
援助費:500万円×2人=1000万円
上記の例では、合計1億7100万円が必要になります。
また、退職金や公的年金やiDeCoなど、得られる収入もシミュレーションしてください。
収入から費用を差し引いて、あといくら必要なのかを導き出し、アーリーリタイアメントに必要な金額を貯めましょう。
シミュレーションの結果、アーリーリタイアメントができないことも考えられます。
そのときには、本当に「アーリーリタイアメントがしたいのか」「レジャーなどを中心とした希望するライフスタイルを送りたいのか」を考え、アーリーリタイアメントのタイミングを先送りする、必要な費用の内容を見直して支出を減らすことを検討してください。
アーリーリタイアメントをしたときには、どのような生活をしたいのか、いくらかかるのかを確認し、費用をシミュレーションしてみましょう。

お金のことだけではなく、アーリーリタイアメント後の生活について家族で話し合っておこう

アーリーリタイアメントを考える場合、お金のことを含めて退職後の時間の使い方、生活スタイルをイメージすることが何よりも大事です。
仕事を辞めて後悔しないように一人暮らしの人は自分で退職後の生活をどう過ごすのかを考えておきましょう。家族のいる人は家族でアーリーリタイアメント後の生活スタイルについて、しっかりと話し合っておくことも忘れないでください。
文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー)
金融機関勤務を経てFP(CFP、1級FP技能士)を取得。独立系FPとして、各種相談業務やセミナー講師、執筆活動などを行っている。金運アップやポジティブお金など、カラーセラピーと数秘術を取り入れたアドバイスも得意。
(文:飯田 道子(ファイナンシャルプランナー))

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