高級クレジットカードの世界 第1回 会員の6割が経営者、進化しつづける異色の『ラグジュアリーカード』とは

2024年5月16日(木)11時0分 マイナビニュース

日本に登場して以来、高級感のあふれる金属製のカード、高い還元率、そして独自のサービスで、次第に認知が広がっているように感じる『ラグジュアリーカード』。ほかのクレジットカードでは見られない独自の取り組みも展開しており、会員同士の交流もその1つです。現会員の6割が経営者層であり、そのニーズに応えるための異色のサービスを解説します。
■コミュニティ機能を重視したクレジットカード
ラグジュアリーカードは、会員同士のコミュニティ機能の強化に力を入れています。具体的な取り組みとして、LC Circleとネットワーキング特化型ソーシャルアワーの2つを紹介します。
LC Circle
LC Circleとは、ラグジュアリーカードの会員のみが入会できるコミュニティ。クレジットカード業界では初となる取り組みで、2023年β版公開から1年後の、2024年3月に会員向けに提供が開始されました。
国内に住んでいる会員がオンラインでやり取りでき、ラグジュアリーカードの活用方法や体験記、趣味やビジネスの話などで交流できます。
ラグジュアリーカード会員は経営者・会社役員・個人事業主が多いことから、LC Circleではナレッジの共有も重視。ネットワーキングや課題解決のための「イベント掲示板」「LC知恵袋」を設置しています。
また、ラグジュアリーカードで実際に使ってみた優待特典の内容を投稿する「優待レビュー」のコーナーもあります。他のカード会員の体験を参考にすることで、さらにラグジュアリーカードを活用できるような仕組みです。
LC Circleはラグジュアリーカードの公式アプリからログイン可能で、専用のアプリなしで利用できます。
ネットワーキング特化型ソーシャルアワー
ネットワーキング特化型ソーシャルアワーは、ビジネスでのマッチングを目的とした優待イベントです。ラグジュアリーカードが厳選したホテルやバーで開催され、お酒を飲みながらビジネス交流できます。
ラグジュアリーカード会員であることの共通点から会話も弾みやすく、ビジネスでのパートナーを求めている経営者や個人事業主の方に魅力的なイベントではないでしょうか。
以前はソーシャルアワーに参加できるのはブラックカードとゴールドカードの会員のみでしたが、現在はすべてのラグジュアリーカード会員が参加可能となっています。
これまで東京では「グランドプリンスホテル新高輪 メインバーあさま」など、大阪では「コンラッド大阪」で開催されました。今後の開催日時や場所については、会員専用の公式アプリから情報を入手できます。
LCマーケットプレイス
LCマーケットプレイスは、ラグジュアリーカード会員に向けて、自社サービスを無料で紹介できる独自のサービス。紹介できるのは法人決済用ゴールドカードの会員のみに限られていますが、サービス利用はラグジュアリーカード会員全員が可能です。
掲載されるには、ラグジュアリーカード会員優待用に特別プランや限定パッケージを作成し、審査を受ける必要があります。実際に掲載された企業・事業主の例を挙げると下記のとおりです。
・会員制ワインクラブ STELLA
・グランピングヴィレッジ TOTONOI 富士山中湖
・D3 六本木 BAR LOUNGE
・七夕いちご園
LCマーケットプレイスを通じて自社商品やサービスを無料で紹介することで、認知や売上の向上・新規顧客の獲得など、ビジネスの拡大に繋がります。特にラグジュアリーカードを持っている特定のターゲットに特化したマーケティングができる点は魅力的です。
会員にとってよりメリットが大きいと判断された場合、より広い告知が可能になります。SNS・公式アプリ・会員用Webサイト・会員限定のイベントなどで告知ができるため、ビジネスチャンスがさらに増えるでしょう。
サービスを利用する側のラグジュアリーカード会員にとっても、お得な価格での購入やユニークなサービス体験が得られるメリットがあります。
■ポイントや特典の魅力
ラグジュアリーカードのメリットは、会員同士の交流以外にもあります。法人カードの機能やポイント還元について見ていきましょう。
個人カードと合算が可能
ラグジュアリーカードは、法人カードと個人カードの両方を持つことができます。それぞれのカードの利用で貯まったポイントは合算できるため、まとめてポイントを消費できて便利です。
会社の支払いは法人カード、プライベートの支払いは個人カードと分けて使うことで、経理の処理もしやすくなります。
法人カードも個人と同じ特典や還元率
ラグジュアリーカードのポイント還元率は、ゴールドが1.5%、ブラックは1.25%と、クレジットカード業界では高い水準です。特に法人カードのポイント還元率も同様で、経費の決済などでポイントを貯められるのは注目のポイントです。
そのほか、空港ラウンジの利用やホテルでの優待など、法人カードでも個人カードと同じ特典を利用可能です。
■年会費を上回るメリットを享受できるかがポイント
ラグジュアリーカードの年会費は、ゴールドカードが22万円、ブラックカードは11万円と、クレジットカードとしては高額の部類です。高い年会費に見合う利用をするには、カードをいかに活用して、特典を多く享受できるのかが重要になります。
年間に決済する金額やトラベル・ダイニングなどの特典を利用できそうか、などを考慮して、自身に合うかを判断すると良いでしょう。
池田星太 いけだせいた 株式会社Nobol代表。大人のクレジットカード<オトクレ>編集長、キャッシュレス・クレジットカード専門家。一般カードからゴールドカード、ブラックカードまで幅広く利用し、取材などを通じて、利用者に役立つ情報をメディア・雑誌で発信中。 この著者の記事一覧はこちら

マイナビニュース

「クレジットカード」をもっと詳しく

「クレジットカード」のニュース

「クレジットカード」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ