月のロマンを腕に - ムーンフェイズを搭載した国内ブランドの腕時計
2025年5月19日(月)15時3分 マイナビニュース
腕時計のムーンフェイズとは、ダイヤル上で満月や新月といった月の満ち欠け(月相)を表示する機能だ。ムーンフェイズは時計の複雑機構(コンプリケーション)の1つに数えられる。
正直、現代のムーンフェイズは実用性というよりも、時計のフェイスデザインの一部として眺めて楽しむ性格が濃い。夜空の月というのは人の心を引きつける魅力があり、まさにロマン。ちなみに、月の満ち欠けは身体リズムに影響するという概念も古くからあるため、生活に取り入れている人にとっては実用面もあるだろう。
ここでは、ムーンフェイズを備えた国内ブランドの腕時計をセレクト。意外と数が少ないのだが、それだけに個性派ぞろいだ。
○シチズン アテッサ「BY1001-66E」
定期的な電池交換が不要な光発電エコ・ドライブ仕様のクオーツムーブメント「キャリバーH874」を搭載。日中米欧の標準電波に対応した電波時計でもあり、さらに、受信した日付情報から自動的に月の満ち欠けを計算する「ルナプログラム」が大きな特徴だ。6時位置のムーンフェイズは、北半球から見る月の満ち欠けだけでなく、南半球からの眺めにも切り替えられる。そのほか、ワールドタイムやパーペチュアルカレンダーといった機能も搭載。
型番:BY1001-66E
価格:14万8,500円
ケース素材:チタン(独自の表面硬化技術「デュラテクトチタンカーバイド」加工)
ケースサイズ:径41.5×厚さ10.8mm
風防:サファイアガラス(無反射コーティング)
ブレスレット:チタン
防水性能:10気圧
ムーブメント:H874
○カンパノラ コスモサイン「AA7800-02L」
ムーンフェイズはダイヤル上の小窓で表示されることが多いのだが、このモデルは文字板にぐるりと月の満ち欠けを描いており、月と太陽の位置、大洋の出没時刻までもが分かる。しかもダイヤル上の月は「コペルニクス」などのクレーターも正確に表現。盤面は24時間盤と月齢盤で構成され、この両者は異なるスピードで自動回転するという凝った仕組みも見どころ。腕元から宙(そら)に思いを馳せる、ロマン感たっぷりの1本だ。
型番:AA7800-02L
価格:37万4,000円
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:径45×厚さ14.1mm
風防:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)
バンド:ワニ革
防水性能:日常生活用防水
ムーブメント:CAL.4386
電池寿命:約3年
○カンパノラ ムーンフェイズ(漆文字板)
同じくカンパノラから名前通りの「ムーンフェイズ」コレクションを。ネイビー系の「俐月 (りつき) 」は、夜の帳が降りて、星々が煌めき、漆黒の空を川のように横切ってゆく様子を黒漆の地に螺鈿 (らでん) で表現。バーガンディ系の「燈寧(あかね)」は、太陽が西に沈み、昼から夜へと移ろう一瞬、茜色に染まって輝く奇跡のような空を朱漆にチタンを混ぜて描いている。時計としては3針(時分秒針)+ムーンフェイズのシンプルなものだが、情緒豊かな文字板と全体像に注目だ。
型番:EZ2000-14E(俐月)
型番:EZ2002-01W(燈寧)
価格:33万円
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:径36×厚さ10.1mm
風防:デュアル球面サファイアガラス(クラリティ・コーティング)
バンド:サテン風合成皮革
防水性能:日常生活用防水
ムーブメント:CAL.6324
電池寿命:約3年
○オリエントスター クラシック コレクション M45 F7メカニカルムーンフェイズ「RK-AY0101S」
オリエントスターの伝統的なスタイルを踏襲し、永遠の時の流れを表現したたM45コレクション。 M45 F7メカニカルムーンフェイズはバリエーションが多彩で、ダイヤルカラーやバンド(ステンレススチール/レザー)から気に入った1本を選べる。ここではオーソドックスでクラシカルな文字板とブラウンの本ワニ皮革バンドを持つ「RK-AY0101S」を選んだ。ムーンフェイズのブルーとイエローのコントラストがフェイズ全体を引き立てている。
型番:RK-AY0101S
価格:21万7,800円
ケース素材:ステンレススチール
ケースサイズ:径41×厚さ13.8mm
風防:両球面サファイアクリスタル(SARコーティング)
バンド:本ワニ皮革
防水性能:5気圧
ムーブメント:手巻き付き自動巻き機械式「キャリバーF7M65」
パワーリザーブ:50時間以上