過活動膀胱に対する”ボトックス療法”ってどんな治療?気になる効果や痛みをお伝えします

2024年5月21日(火)19時40分 ココカラネクスト

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今回は、過活動膀胱に対するボトックス療法についてお話します。

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過活動膀胱とは、膀胱にうまく尿がためられなくなる病気です。
患者数は約1000万人で、40歳以上の8人に1人がこの症状をもつといわれています。

主な症状は4つです。
①急にトイレに行きたくなる尿意切迫感
②トイレに行く前にもれてしまう尿失禁
③日中8回以上はトイレに行く頻尿
④夜も1回以上トイレに起きる夜間頻尿

過活動膀胱の治療としては、薬を飲むものが中心になってきますが、約2~3割の方は薬の効果が不十分であったり、副作用によって飲み続けることが難しく、治療に満足していないといわれています。

これまで、薬以外の治療法がなかなかなかったのですが、2020年に過活動膀胱に対するボトックス療法というものが保険診療としてみとめられ、注目がされています。

ボトックスはこれまで様々な医療で活用されてきましたが、その効果を一言でいうと、過剰な筋肉の動きを止めるということです。

過活動膀胱は自分の意志とは関係なく膀胱が過剰に収縮してしまう病気のため、ボトックスを注射することで膀胱の過剰な筋肉の収縮が抑制されて、症状が改善するといわれています。

このボトックス療法ですが、受けられる対象となるかたとそうでは無い方がいます。

受けられる対象となるのは、3か月以上過活動膀胱に対する治療を行っても治療の効果がなかなかあらわれない方。

逆に対象外となるのは、妊娠中や授乳中の方、ボトックスに対してアレルギーのある方で、年齢制限は特にありません。

治療方法としては、膀胱鏡を使用して、20か所膀胱にボトックスを注射します。
局所麻酔をいれておこなうため、ほとんどの方が我慢できる痛みといっています。

得られる効果としては、尿意切迫感が良くなって尿漏れをしなくなることや、尿漏れ回数やトイレへ行く回数(昼夜問わず)の減少などがあげられます。

一方で、ボトックス療法の副作用もあるのでお伝えします。

重篤な症状はありませんが、少し尿の勢いがなくなったり、尿が出にくい、おなかに力を入れると出してしまうなどの症状があります。

ですが、これはずっと続くわけではなくて、時間が経過すると薄れていきます。

最後になりますが、この療法の持続性としては、4〜8か月といわれています。
基本的にはボトックス療法は何回繰り返しても問題にはなりません。

また、1回目で効果が感じられなかったかたも、2,3回と繰り返すことで効果を感じられるという報告もありますよ。

過活動膀胱に悩まれている方は、専門のクリニックでボトックス療法も確認してみてください。


※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[女性医療クリニックLUNA]

ココカラネクスト

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