愛知には「こいのぼり」をたてちゃいけない地区があるらしい
2021年6月5日(土)21時0分 Jタウンネット
[ドデスカ - 名古屋テレビ] 2021年5月26日放送の「ドデスぺ!」のコーナーで、愛知県瀬戸市の宮脇町地区に伝わる風習が紹介されました。
藤井聡太二冠の地元として知られる愛知県瀬戸市。1300年の伝統を持つ瀬戸焼をはじめとする瀬戸物が有名で、毎年9月2週目の土日に開催される「せともの祭」は多くの人でにぎわいます。
そんな瀬戸市の宮脇町には、古くから「こいのぼりをたててはいけない」という風習があるのだそうです。
のぼりを立てる竹で、落ち武者を殺してしまい...
その始まりは、440年ほど前。
羽柴秀吉と織田信雄・徳川家康の間で争われた、小牧・長久手の戦いで敗れた落ち武者を、農民がのぼりを立てるための竹で殺してしまったそうで、以来、のぼりを立てた家には不幸がおとずれると言われるようになったそう。
もともとはのぼりをたててはいけないという言い伝えが、こいのぼりにあてはめられるようになり、今では、ただ、竹をたてずにこいのぼりを飾ることさえしなくなったそうです。
今では、住居事情の関係で、他の地域でも庭に木をたてて鯉のぼりを泳がせる風景はあまり見られなくなりましたが、かつては、各家庭が競うように大きな鯉のぼりを泳がせていた時代もありました。そんな時、こいのぼりを飾れない宮脇町の子どもたちは少し寂しい気持ちになったでしょうね。
(ライター:iwatami)