もう2か月も着替えてない...名古屋のシンボル「ナナちゃん」に異常事態　名鉄百貨店も「こんな状況は初めて」

名古屋駅の名鉄百貨店本店・メンズ館1階エントランス前に立つ、6メートルを超える巨大なマネキン人形「ナナちゃん」。1973年の誕生以来、名古屋のシンボルの一つとして親しまれている。

そんなナナちゃんが、もう2か月以上も着替えをしていない——、とツイッターで話題となっている。

このナナちゃんの写真は、名古屋の情報を発信しているツイッターアカウント・おいでよ名古屋（＠oinagoya）が2020年6月17日、

「2か月以上着替えていないナナちゃん人形を見に、名古屋においでよ」

と、ツイッターに投稿したものだ。同日に撮影した写真だという。　

実はこのナナちゃん、名鉄百貨店の「広報部員」。普段はさまざまな企業とタイアップし、時には水着に、時には映画のキャラクターになるなど、ひんぱんにお着替えをしている。

そんな、いつもは様々な衣装で、道行く人々を楽しませているナナちゃんがもう2か月以上もこのシンプルな青いワンピース姿。名鉄百貨店のホームページによれば、この状態は「ひとやすみナナちゃん」と呼ばれるという。

「異常事態感がすごい」

こうしたナナちゃんの様子に、ツイッターでは

「ある意味、レア」
「ナナちゃんが2ヶ月以上も着替えてないなんて、異常事態感がスゴいな」
「むう・・それは由々しきことだ」

と驚きの声が上がっている。

どうやら、名古屋の人たちにとっては、ナナちゃんが着替えていないことは異常事態らしい......。

Jタウンネットは18日、名鉄百貨店の広報担当者を取材し、ナナちゃんの現状について話を聞いた。

ナナちゃんが着替えを休んでいるのは、4月6日から。その理由について担当者は、

「普段は企業の方からお申し込みをいただいて着替えているのですが、新型コロナウイルスの影響で予定していたイベントの中止などもあり、現在はいったん全て休止しています」

と話す。

例年は、年間40回ほど着替えをするというナナちゃん。単純計算で、月に3〜4回は着替えるペースだが...。

「記録が残っている、また、私の記憶の中では、過去にナナちゃんがこんなに着替えていない、ということはないと思います」（担当者）

今後の着替えの予定については、現在はまだ決まっていないそう。

「企業の方からお声かけがあれば、急遽着替えることもあるかもしれませんが......」

とのことだった。