ファンキーなほど赤い「紅生姜揚げ玉」がドッサリ 人気の「富士そば」カップ麺に夏バージョン堂々登場

2023年6月18日(日)8時0分 Jタウンネット

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百九回 ヤマダイ「名代富士そば 冷したぬきそば」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百九回目となる今回は、ヤマダイの「名代富士そば 冷したぬきそば」をレビューします。

今回のカップ麺ではお店でも供されている「冷したぬきそば」が再現されていますが、揚げ玉がカップ麺オリジナルの「紅生姜揚げ玉」に置き換えられています。

「名代富士そば」の夏仕様カップ麺

「名代富士そば」は、東京を中心に1都3県に100店舗以上を展開する立ち食いそばのチェーン店。東京周辺での知名度は抜群で、駅毎にお店があるのではないかと思うほど、どこへ行っても「富士そば」の看板を見かけます。

多くの駅前に店舗があること、店内に演歌が流れていること、ほぼ24時間営業のお店が多いこと、ちょい飲みができることなど多くの特徴がありますが、そば自体の特徴は関東風の真っ黒いつゆと、茹でそばではなく生そばをお店で茹でていることでしょう。

店の前を通りかかると濃い醤油(とカレーなど)の香りが漂い、ザ・関東風のおそばを楽しむことができます。

過去3回、年越しそばシーズンに「紅生姜天そば」が発売されていますが、今回は夏仕様の汁なし冷しタイプのカップ麺で、紅生姜揚げ玉付きです。

ちなみに、年末の「紅生姜天そば」は、発売されるたびにネット上でも大きな話題になるほどの人気商品で、公式通販では購入数を制限されるほどでした。

濃い醤油味のつゆに大きな紅生姜天の組み合わせは、「富士そば」を忠実に再現しているのはもちろん、妙にジャンク感を高めていました。

年越しはこれと決めている人も多いはず。

「紅生姜天そば」の記事はこちら。

「名代富士そば 冷したぬきそば」の内容物

さて、そろそろ「名代富士そば 冷したぬきそば」の内容物をみていきましょう。

別添袋は3つ入っており、うちふたつがかやく、残りひとつはずっしり重い液体つゆ。「紅生姜天そば」の大きな天ぷらのような、存在感抜群の主役は入っていません。

カップには麺のみ入っていて、カップ麺では珍しいノンフライ麺のそばとなっています。そば粉の粒が確認でき、だいぶ黒っぽい色味です。

先入れの「かやく」の袋には、少量の乾燥わかめが入っています。

とはいえ、わかめはお湯で戻すと何倍にも膨れ上がるので、この量でも決して侮れません。

そば粉がしっかり香るノンフライ麺

今回は「冷やし」なので、通常の湯戻し調理の後に「冷水を入れて捨てる」を3回ほど繰り返す必要があり、いつもより多少手間がかかります。

そうして出来たのが、こちら。

かつおだしを効かせた濃口しょうゆの強いつゆに、黒めのノンフライ麺のおそばと、ネギ、わかめ、大量の紅生姜揚げ玉が合わせられています。

お店の「冷したぬきそば」では、おそばの上に揚げ玉やわかめがのっていますが、今回は真っ赤な紅生姜揚げ玉なので、だいぶ華やかでありファンキーなビジュアルでした。

最近はカップ焼そばだけではなく、まぜそばや汁なし担々麺など汁なしタイプのカップ麺が増えていますが、今回は汁なしタイプではあるもののつゆは多め。カップの底にだいぶたまっています。

年末の「紅生姜天そば」ではキレッキレの濃口醤油やかつおだしが特徴的でしたが、今回のつゆは比較的醤油が大人しく、かつおだしが前に出たあっさり系のように感じました。

中細でストレート形状のノンフライ麺のそばは、気泡を多く含む油揚げ麺と違い、引き締まった食感でコシが強く、お店の生そばから茹でたての食感を再現しています。

そば粉の香りが強いため、あっさりめのつゆと合わせるといっそう麺の風味が目立ちます。

「紅生姜天そば」のつゆの醤油の強さと違い、かつおだしとそば粉の風味の共演が楽しめました。

お店同様、麺の風味や食感が重要な役割を果たしています。

色も味も目立つ紅生姜揚げ玉とわかめ

色味で最も目立っている紅生姜揚げ玉。

紅生姜の香りやキレがかなり強く、今回のあっさりめなつゆの中に入るとかなり目立ちます。

まるで紅生姜揚げ玉を際立たせるためにつゆをあっさりにしているような、紅生姜揚げ玉に全振りのシフト。紅生姜揚げ玉は色味だけではなく、味でも完全に主役を張っていました。

湯戻し前は少量の乾燥わかめでしたが、湯戻し後はやはりそれなりの存在感になりました。

お店でもわかめの磯風味は幅を利かせており、今回もアクセントとして目立っています。

さすがに「わかめラーメン」ほどではないものの、脇役としては十分な存在感ではないでしょうか。

「富士そば」はカップそばの定番に

年末の「紅生姜天そば」に加え、夏限定の「冷したぬきそば」が登場したことで、「富士そば」は立ち食いそば、駅そばとしてだけではなく、今後はカップそばの代名詞的な存在になっていくのかもしれません。

「紅生姜天そば」ほどには醤油のキレがなく、多少あっさりめでしたが、あの「富士そば」のカップ麺ということだけでも十分に話のネタになりそう。

「富士そば」を食べたことある人にも食べたことない人にも、ぜひともオススメしたい一杯です。

Jタウンネット

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